きき

12モンキーズ シーズン1のききのレビュー・感想・評価

12モンキーズ シーズン1(2015年製作のドラマ)
3.0
昨年元になってる映画版(95年)を鑑賞したので、ドラマ版も気になっていて漸く鑑賞。
dTVで一月末までの配信だったので、ひとまずお試しってことでシーズン1だけ。

映画版からは二十年ほど経っているので、設定も2035年の未来から1990年、というのが、2043年から最初は2013年かな?に変更。

2043年、ウイルスの蔓延により、多くの人間が死に絶えた世界で、生き残った人間たちは秩序もなく、互いに生き残る為に殺し合うような世界となっていた。
そこに研究者のジョーンズ(バルバラ・スコヴァ)はコール(アーロン・スタンフォード)をスプリンターという時空を超える機械を使い、ウイルスが蔓延する原因を潰す為、過去に送り込む。
それは、2043年に残されたメッセージから、ウイルス学者であるカサンドラ・ライリー(アマンダ・シュル)が関係あると予測し、コールを彼女の元に送る。
最初は不審者と思い警戒していた彼女も、コールが実際に目の前から消えたことや、彼の言動から、未来から来たことを信じ、ウイルスの蔓延を阻止する為に協力していく。

というお話。

映画版を観たのも去年なので、どちらもコロナ禍で観るというめちゃくちゃタイムリーなことをしてしまった。

ドラマのようなこの特殊な状況が続いてる中で観ると、SF映画のジャンルになるだろうけれども、どこか近未来っぽさよりも嫌な意味での親近感を感じてしまう( ⊙‿⊙)

途中何度か変異種の話も出てくるのだけど、それなんて本当にタイムリーで、映画観た時もこんな風になってしまうんじゃ…って思ったのに、それよりもっと尺があるから詰め込まれてて、作られた当時よりずっと説得力のある設定になってる気がする…

ドラマとしては、『ニキータ』のバーコフがドラマ主演と決まった時、パッとしないなぁ、と思ってしまったのだけど(笑)、実際に観ても確かにインパクトは薄いかな。
でも、それよりもストーリーが複雑だから、段々気にならなくなる◎

タイムリープものだと混乱するのだけど、過去変える=現在が変わる、のか、過去を変えたから今なのか、過去に変えたからこその未来なのでは?と世界線がどうなるのか分からずに混乱してしまって、本作も例に漏れず。

正直最初は可もなく不可もなく、前半一度面白くなるかなー?と思ったけど、そのまま、やっとラスト三話くらいで謎が明かされ出したら面白くなった!
で、いい感じのクリフハンガーで終わる。

残念ながらそこまで登場人物たちが魅力的でなくて(キャラクター自体がね)、そこまでぐっと惹き付けられるものはなかったのだけど、ストーリーが面白く、映画の世界を上手い具合に広げられるんじゃないかっていう可能性を感じられるので、シーズン2にも少し期待しておく◡̈⋆*
1より面白くなればいいなぁ。

親友だけがこの作品の良心だと思ってたから、後半で方向性が変わって残念な気持ちになってしまったけど、ラストで持ち直しそうなので、2以降はまた本作の良心的な位置にいてほしい!

またどこかで配信されたら続きを観ます𓆏

記録 : 2021年3本目。
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