きき

ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路のききのレビュー・感想・評価

3.8
全米でも高評価、とのことで気になってた本作が、スターチャンネルで一挙放送していたので録画。
『ゲット・アウト』のジョーダン・ピールと我らがJ・J・エイブラムスが製作なんて、もう期待しかない…!

1950年代、黒人差別が激しいアメリカ。
南北戦争帰還兵のアティカス(ジョナサン・メジャース)は不仲の父(マイケル・ケネス・ウィリアムズ)が行方不明になったことをきっかけに地元に戻る。
伯父(コートニー・B・ヴァンス)と共に探しに行くことにするが、友人のレティーシャ(ジャーニー・スモレット=ベル)も乗せてほしいと言い、三人で旅に出る。
しかし、途中で酷い黒人差別により、命の危険に出くわすが、そこで恐ろしいモンスターと出会い、謎の美女に助けられる。

というお話。

ていうか、正直あらすじも書くの大変なくらい謎なドラマだった…!笑

10話なのだけど、かなり濃厚、濃密。
どのお話も、「え?これ繋がってるよね?」と思うほど、それぞれ違うテイストのお話になっていて、違う作品のようで慣れるまで時間がかかってしまったかな。

ざっくり、わたしが感じたのは以下。

①話︰物語導入部
 グロテスクなクリーチャーホラー要素多
②話︰ファンタジー要素
③話︰ホラー要素
④話︰アドベンチャー要素
⑤話︰LGBTQ要素
⑥話︰恋愛・戦争要素
⑦話︰SF要素
⑧話︰ホラー要素+①と同じ感じに
⑨話︰ホラー、エクソシストっぽい要素
➉話︰まとめ、マジカルホラー

基本ホラーと魔法の要素が強めかなぁ。
ベースとなるのは、人種差別、LGBTQ、女性の権利など、今の現代社会でも問題になってるもの。
なので、時代背景は違えど、どこか共感出来たり、憤りを覚えたり、な内容。

ただねぇ…めちゃくちゃクオリティは高いものの、物語の全貌がなかなか見えなくて、だいぶ混乱させられた…(´°ω°`)

ずっと、「この世界は何なんだろう…」と思いながら見ていて、ジェイミー・チャンが出てきたあたりでまた雰囲気変わるし、面白いけど混乱って感じ。笑

ジェイミー・チャン、韓国系だったんだっけ、初めて韓国語話してるの聞いたんだけど、なんとなく違和感あってびっくりしちゃった!
クミホの話は韓国ドラマでお馴染みだったけど、結構演出グロテスクでそれも驚き( ⊙‿⊙)!

ラスト3話でまとめに入ってきて、最近よくHBOドラマ見てるから、これは結構お約束な感じではあったけど、思いの外あっさりと終わる感じだったなぁ。
必要ないように感じる設定や構成もあった気がして、ちょっとぽかーん状態に陥った( ꒪⌓꒪)
飽和状態も否めない感じ、なので☆はクオリティの割には低めに。

軽いドラマが好きな人には薦められないけど、普通の海外ドラマに飽きた人、HBOの高クオリティが好きな人にはオススメ♡!

記録 : 2021年4本目。
きき

きき