daiyuuki

けものみちのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

けものみち(1982年製作のドラマ)
4.3
料亭で仲居を勤める成沢民子(名取裕子)は客として知り合った小滝(山崎努)という男と共謀して、 寝たきりの夫(石橋蓮司)を事故に見せかけて殺害してしまう。 
その後、民子は、多額の報酬を約束されて政界の黒幕鬼頭洪太(西村晃)の下へと送り込まれる。
そこで民子が見たものは、権力欲のため人倫の道を捨てた「けもの」たちが跋扈する政財界の非情な世界だった。民子も、政財界の権力争いに巻き込まれる。
松本清張のサスペンス小説をドラマ化。
若手女優のホープだった名取裕子が、過激な濡れ場も含めて、自らの欲や野心のために手を汚していくダーティーヒロインを演じて出世作となっただけあり、女性の欲や健気さを凝縮したヒロインが魅力的だし、民子を操って政財界の事情を探る小滝を演じた山崎努の得体の知れない非情さとギラギラした色気、政財界のフィクサー鬼頭を演じた西村晃の色気と妖怪ぶりが印象的なサスペンスドラマ。
「行き先の分からない列車に乗ってみないか」
daiyuuki

daiyuuki