アンナチュラルの1の情報・感想・評価

解剖医って私からは距離がある職業だけど、ドラマを通じて少し近くなりもっと知りたくなった。コロナ禍前の作品と知って驚いた。

連続ドラマの初回として、あまりにも完璧な『アンナチュラル』第1話:「名前のない毒」。 男女別のロッカールームでの会話でレギュラーキャラクターの人となりを、ホワイトボードに解剖担当者である自分の名前を貼る動作でそのキャラクター名まで明示。場面挿入で所長の神倉や葬儀屋の木林までしっかりと登場させ、中堂だけロッカールームの会話とは別カットにすることでその存在の異質感もしっかりと表現していく。 神倉所長と依頼人との会話で“アンナチュラル・デス”という言葉を使ってタイトルの回収まで済ませ、スムーズに本編物語に入る、ここまでで開始から僅か5分程度。あまりにもスピーディーかつ隙のない作りで、野木亜紀子氏の脚本と塚原あゆ子氏の演出の巧みさに舌を巻く。 海外ドラマでは第1話を《パイロット版》と呼び、関係者間の試写でこの評判が良いと連続ドラマとしての製作が始まるという経緯があるというが、そういった場でこの第1話が出されたとしたら満場一致で連続ドラマ化決定だろう。 パイロット版とは、今作の“チュートリアル”/楽しみ方講座のようなもの。「このドラマはこうした作りです」を視聴者に示さなければならない。 不自然死とそれに纏わる人間の愚かさ、レギュラーキャラクターの紹介、UDIという架空の機関の設定とその必要性を描き切り、かつエピソード単体の内容としても非常に重い物語を、“見やすく”“わかりやすく”描き切る手腕は流石としか言いようがない。 物語としては六郎を擬似的に“探偵役”に据えることで、法医学という馴染みのない分野に対して視聴者と同じ目線を与えている。六郎がわからないことは視聴者もわからず、それをミコトや東海林が説明してくれるので、ストレスがなく専門知識や聞き慣れないワードが入ってくる。 また、今作が単純にミステリー:《Who Done It?》や《Why Done It?》という加害者を主体とした物語ではなく、あくまで被害者の目線、“被害者の声を聞く”がテーマとなっており、そのご遺体を通しての《How Done It?》を追求する物語であること、取り上げるご遺体が必ずしも《他殺体》=“事件性があるもの”ばかりでないことも第1話時点でハッキリと明示されていく。 コロナ禍を通り過ぎた後で観るとあまりにもリアルな感染症の物語。現代の日本に存在しないUDIのような機関が“何故必要なのか”を視聴者に説き、ネットやマスコミの無神経さ、企業のブラックさや働き方への警鐘、医療過誤と隠蔽など社会問題を織り交ぜながら、それらをあくまでのこの第1話の物語のエッセンス、“そこにある現実”としてまとめあげる。 ラストでニュースを聞きながら安心してマスクを外す一般人を描く細かさも、今2025年に改めて観ると唸ってしまう。シナリオブックを読むとこのシーンは脚本には描かれていないので、第1話、メイン演出の塚原あゆ子監督の演出力だ。 今作は各話のタイトルが毎回ダブル、トリプルミーニングになっており、第1話の「名前のない毒」にも ・文字通りの未知の毒 ・未知の病原菌 ・大衆の悪意 →高野島さんの死因公表後のネットの悪意 &高野島さんとゆかりんの浮気という根も歯もない噂 ・隠蔽体質の病院の悪 など様々な意味が含まれている。こういったタイトルの“遊び”がほぼ全10話すべてであるのだから唸らされる。 ミコトの義母夏代の言葉であり、ミコト自身にとっても大切な言葉である 「マヌケな寝顔を愛おしいと思える人を愛しなさい」 高野島さんを亡くした恋人の馬場路子さんにミコトが言う 「そんな気分じゃないから食べるんです」 と、生きていく上での名台詞も満載で、パンチラインが効いてる。特に後者は、ミコト自身の生きる指針として、今後のエピソードでミコトの過去が明かされるごとに重い意味を持っていく。 -馬場路子、家に行く(濃密)- など、重たくなりがちなテーマの中で、コミカルな軽い笑いも用意し、仕事に対して淡々としたミコトやUDIメンバーの会話のテンポや雰囲気も、ドラマの観やすさを演出する。 かと言って、彼らが“冷たい人間”であるはずもなく、それぞれの人情がきちんと滲むように演技と演出で物語を引っ張っていく。 第1話ではまだUDIメンバーに対して距離を感じるが、これも六郎=視聴者として話が進むごとに距離が詰められ、彼らの人となりがどんどんわかっていく。最終話の頃には、UDIから離れがたくなってしまうこと請け合いだ。 エピソード単体の出来だけでなく連続ドラマとしての連続性や縦のラインの演出も完璧で、 ミコトの家庭や過去の匂わせもしつつ、 中堂と木林の怪しげなやり取りや、 六郎が末次と繋がって何かを探る描写も描き、クリフハンガーとしてのラストの引きも完璧。 さり気なく高野島さんの葬儀では宍戸も嫌な記者として登場しており、毛利と向島の刑事2人以外はレギュラーも全員登場している。 中堂の「敵はなんだ？」で音が止まり、六郎がミコトの過去に触れるラストは鳥肌もので、「これで来週観ない人なんているのだろうか？」という繋ぎで、日本のドラマよりも海外ドラマに近い演出は見事だ。 また、この第1話のエチレングリコールや、ゆかりんのご遺体を語る際のアメリカの土葬の話が最終話で回収されるのは、連続ドラマの脚本として完璧すぎる伏線だろう。 中堂と木林の“課外活動”から高野島さんへの感染源のヒントが見つかり、それまで物語に絡んで来なかった中堂がさりげなく協力することで、中堂の不自然死への何処か強迫的な執着も描かれ、更に解剖許可証の偽造で目的のために手段を問わない姿勢も描写される。 東央医科大学病院のMERSコロナウィルスの感染キットの大量購入の調査など、神倉所長の活躍まで描いて全員が1話から主役級。 更にこの解剖が理由でミコトの結婚がご破産になるとこまで含めて第1話の顛末としては完璧だ。「家族」という言葉を聞いたときのミコトの複雑な表情や“赤い金魚”というキーワードなど、様々な伏線は第2話以降に持ち越しつつ、「ちょっとスゴいドラマが始まっちゃったぞ」と思わせるに充分なエピソードであった。 『アンナチュラル』は“間に合わなかった”事件を描き、その死を生に向けて届ける物語。 法医学は「未来のための仕事」という言葉にそのすべてが詰まっており、UDIの仕事がここから『ラストマイル』まで繋がっていくのだ。 -「敵はなんだ？」 「不条理な、死」-

おもろい

「寝顔を愛しいと思える人を愛しなさい」か…あんま女の寝顔見たことない。 てかLemon懐かしい

寝顔を愛しいと思える人を愛しなさい

「寝顔を愛しいと思える人を愛しなさい。」

「そんな気分じゃないから食べるんです」 「なんで美味しいんだろこんなときに。」 「ウイルス漏れを隠す事は名前のない毒をばらまくことと同じことです。死ななくて良い人が大勢死んだ。せめて、この先は、賢明なご判断を。それから、高野島渡さんの名誉の回復をお願いします。ご遺族がこれから生きていくためにも。」 「寝顔を愛しいと思える人を愛しなさい。姉ちゃんは見せられないんだよ、自分の寝顔を。」 「協力すれば無敵だと思いませんか。」 「敵はなんだ。」 「不条理な死。」

中堂かっちょいい

「まぬけな笑顔がいとしいと思える人」 いいな〜。 「そんな気分じゃないから食べるんです」 いいね〜。 この回、ホンマに心が痛い😭 死因が分かってからも状況が二転三転するんだもんなあ……ストーリーがほんま面白い！ 「ウイルス漏れを隠すことは、名前のない毒をばら撒くのと同じことです」 カッケ〜台詞。職業的な誇りを感じる。 ラスト、ミコトの破局は切ないが、相手の男性も悪い人じゃない。顔合わせで大遅刻は、なじってもいいくらいなのに、「家族になりたかった」ってさー😭 「敵はなんだ？」 「不条理な死」 これが、アンナチュラル────

最初から最後まで面白い テンポが良くてだれない 法医学は未来のための仕事 いいね 間抜けな寝顔が愛おしいと思える人、そんな話が出来る家庭だから夜中にふらっとビールだけ持って行ける距離感でいられるんだろうな 名前の無い毒もこの先出てくるんかな 赤い金魚何？

最初からミコトがご飯を食べるシーンで始まり、中堂さんがバツイチなのも、解剖数の話題が出るのも、なんで日本は火葬しちゃうのか。 何もかもが物語の最後の最後まで繋がる、一語一句がこんなにも重くて意味のあるドラマと出会えて幸せです。毎年1回は必ず全話通して見返しています。

鑑賞日：2025年9月14日

こんな完璧なドラマの1話ある？ 満足度と完成度がはんぱない

石原さとみめちゃめちゃかわいい😢 胸の話いらんくない？？なんか、、、さあ！！！

映画のような満足感、これが噂のアンナチュラルか…

異性間交流会 UDI アンナチュラル･デス 8割が解剖しないでの不自然死 虚血性心疾患 法医学は未来のための仕事 ゆかりん エチレングリコール サウジアラビア MARS 赤い金魚 そんな気分じゃないから食べるんです 感染源はサウジアラビアじゃなくて帰国後の病院 院内感染 三澄ミコト婚約破棄 雨宮1家無理心中

ギリ平成感のある演出や漫画的なキャラが少し苦手かも。

今のとこまだ面白さがわからない 殺伐とした医療現場みたかった

三角関係からの連続毒殺かと思ったらMARS、海外出張での感染かと思ったら院内感染。2度展開があって飽きない作りだが日本ドラマなコテコテ脚本と劇伴で萎える！主人公のあるあるな過去も最後に示され、わかりやすすぎる。つっけんどんな天才肌とかとか、あと30分で証拠の遺体が焼ける、急げ！な展開とか と批判しつつもラストマイルが評判良いので最後まで見るよ

死因不明の遺体を解剖して徹底的に調べて 解明していく。 そういえば騒動あったな、MARSの。 この時はTwitter？だっけ？ リアルな叩きようだった。 間違ってても謝らないしね。 自分が持ち込んでそのせいで誰かを… 治すつもりが感染する病院🏥 どうしようもなく、誰も責められないのに 悲しいと思った。 じゃあ誰が病院に持ち込んだの？って 特定する人いそう。

大満足な1話 野木亜紀子の作品は漫画的で痛快！

某ドラマ見てる これ絶対婚約者死んで切るじゃん。BJにそういう話あったよな、女医が恋人の足を切れるかみたいな。 単体の毒じゃなくて組み合わせると体内で化学反応が起きるとか？なるほど！そういうことか。うまいな パンデミック後だから視聴者も話の流れが受け入れられやすいだろうね 情報の出し方がうまい、医学生くん便利キャラだな…最終的にこいつとくっつきそう。タンデム〜♡ あそうなるんだ。バリキャリ女の悩ましいところだね シナリオがうますぎる、情報いっぱい出てきているのに全く苦じゃなかった

綺麗に物語が三転する。高野島さんの名誉挽回につながる三度目のどんでん返しといい、対立関係？ライバル関係？にあった中堂が助け舟を出してくれる展開といい、視聴者の喜ぶツボを見事に押さえている。キャスト陣の演技、特に掛け合いは極めてナチュラルで愛着が湧く。野木亜希子と塚原あゆ子の作家性が完璧な化学反応を起こしている。

LEMONだーー やっぱりフラれるな😢

この話、コロナ前なのすごいな

コロナという名前が知れ渡ったことですっかり日常になったなあ この彼氏いいやつだ

第１話 名前のない毒 法医解剖医の三澄ミコト（石原さとみ）が働く不自然死究明研究所＝通称UDIラボでは、全国で発見された異状死体や犯罪死体を引き受け、その遺体を解剖し、死因を究明している。そんなある日、中年夫婦がUDIを訪ねてきた。突然死した息子・高野島渡（野村修一）の死因に納得がいかないという。警察医の見立てでは「虚血性心疾患」（心不全）だが、ミコトたちが解剖をしてみると心臓ではなく急性腎不全の症状が見つかる。早速、薬毒物死を疑い詳細な検査にかけるが、死因となった毒物がどうしても特定できない。そんな折、高野島の同僚女性が原因不明の突然死を遂げていたことが判明する。死因を究明すべく高野島のアパートでミコト、久部六郎（窪田正孝）、東海林夕子（市川実日子）が調査をしていると、高野島の婚約者・馬場路子（山口紗弥加）が現れる。馬場の仕事は、なんと劇薬毒物製品の開発。馬場が、もしまだ誰も知らない未知の毒物、すなわち「名前のない毒」を開発していたとしたら…。これまでの毒物鑑定システムでは「名前のない毒」を検出できない。完全犯罪が成立するのだ。悠然とほほ笑む路子に、ミコトたちはどう立ち向かうのか？

血が怖いっていう理由でずっと観れなかったけど面白かった。今後も楽しみ

ネットミームでさかなクンは魚類に詳しいから一般に知られていない海洋生物の毒物を使って人知れず暗殺出来るみたいなん思い出したわ。

二転三転するし テンポ良いしなかなか良き👏🏻