きよぼん

母性のきよぼんのレビュー・感想・評価

母性(2022年製作の映画)
3.5
映画はボーッと観てたらあかん(´д`)

娘(永野芽衣)と母(戸田恵梨香)の母娘の葛藤。この二人を軸に、祖母(大地真央)の慈愛、義母(高畑淳子)の冷淡さ、妹、親友まで、それぞれの母性が語られる。役者さんも、みなさん好演で見応え充分な作品。

ああ、しかし今回は完全に映画を観るのをミスしてると思う。

現代(2022)を起点に過去20年ちょっとの話だと思ってみてた。だけど後ではっきりわかるけど、これ実は70年代から00年代くらいの話。そうなってくると見方を完全に間違えていた。

義母役の高畑淳子が、かなり辛く嫁の戸田恵梨香にあたるのだけど、これは時代背景と世代の考え方がそうさせていたのだろう。耐える嫁、そこに反論する新世代の娘もしかり。普遍的な物語でもあるのだけど、「時代」があたえた影響は、この作品を理解するために必須だったはず。大半をそこを理解せず見逃したのは痛恨。

でもよー逆ギレするけど、いつの時代かわかりにくくないか??前半は特に、日本離れした洋館で話が進んだりするし。たしかに、商店街のちょっとしたカットなんかで古い看板とか映るけど、あの頃、あんな感じだったかな?で流してしまうやん。もっとハッキリ時事ネタ放り込むとか、テロップ入れるとかでもよかったと思う。自分がボーッとしてたからか。いや普通にみてたらいつの時代かわかりにくいと思うけどなあ。ネタバレでもなく、これから観る人はハッキリといつの時代の話か頭に入れて観た方がいいです。

エンディングにかかる曲に違和感あった。最後は希望・・・なのか。希望というより祈りかな。
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