きよぼん

映画ドラえもん のび太の地球交響楽(シンフォニー)のきよぼんのレビュー・感想・評価

4.7
今年も同じ事を書いておくぞ(*´∀`*)

のび太と同じく、小学校のときの自分もリコーダーがド下手くそだった思い出。だから「あらかじめ日記」にのび太が「音楽がなくなる」って書いちゃった気持ちよくわかるのだ。

だけど、実際に音楽がなくなってしまうと、こりゃ大変。街ではライブで音が出ないし、ラジオもテレビも反応しなくなる。信号の音や、電話の着信音も消えるんだから大問題。音楽ってのはこれだけ生活に密着してるんだ。こういう「もしも」をみせてくれるどらえもん、藤子F先生の世界。その視点をみせてくれるのがいい。

のび太を「のほほんメガネ」と呼んじゃう、可愛くなければ許されないムシーカ人のミッカと出会い。物語中盤は音楽の力によってファーレの殿堂を復活させる展開に。ここが中だるみしているという声もあるみたいだけど、自分は楽しめたかな。ワークナー、タキレン、モーツィルといったどこかでみたようなキャラもよかったし、音楽を通じていろんなことが起こるので飽きなかった。冒険のドキドキがない、というのはその通りなんだけど、自分はどらえもんたちが和気あいあい、してるのみれるだけで満足なのかもしれない。

そしてなんといってもクライマックス。音楽をなくしてしまう宇宙生物ノイズが地球へと接近する。音が弱点なノイズを追い返すために、どらえもんたちとロボットが大合奏する。もうこれがね。めちゃくちゃテンションあがる。地球を背景に、オーケストラで演奏される音楽。その映像と音響の迫力よ。これぞ映画館で映画をみるということ。もしかしたら、この作品が初めて劇場で映画を観た、という子供たちも「すげー」と思ったんじゃないか。

この映像と音響を体験した子供は、将来絶対に映画館にきてくれるんですよ。小学生のとき「のび太の大魔境」でデッカイ巨神像がスクリーンで動くシーンで感動したオレが言うんだから間違いない。日本の映画関係者はどらえもんに足向けて寝ちゃいかんのです。どらえもんほど日本の映画文化に貢献してる作品はないですよ。

て、この話はどらえもん映画みたら毎年書いてる気がする。つ、つまりは、今年もどらえもん映画のクオリティは健在だということだ!
きよぼん

きよぼん