きよぼん

ARGYLLE/アーガイルのきよぼんのレビュー・感想・評価

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)
4.2
お好きです(*´∀`*)

女諜報員を捕らえるために、ダンスホールに乗り込んだエージェント・アーガイル。軽妙な会話、華麗なダンス、豪快なカーアクションのスパイ映画。

と思ったら、それは「アーガイル」という小説の中の出来事。作者のエリーは、続きを書くために列車に乗る。手前に座った男から「オレはホンモノのスパイだ。あんたは狙われてる。小説と同じことが現実でおこっている」と声をかけられる。なんじゃそれは!と前のめりになる出だしから始まる。

「あそこに座ってる男がスパイだったら」「悪の組織が現実に陰謀を働いていたら」という妄想が本当だったら?という「もしも」を物語にしているワクワク。クライマックスのオイルまみれのシーンなど、小学三年生の思いつきか!というアイディアを華麗なアクションに仕立ててしまうセンスがいい。

良作スパイアクション。その下地を支えてるのはコメディのセンス、そして妄想と現実のリンク。なんじゃそれは!と笑ってしまて突っ込みたくなるシーンや展開多し。

だけど「こういうのお嫌いですか?」ときかれれば大声で
「お好きです!」と返したい。大好物映画だった。

オススメの妄想現実化スパイアクションコメディ。


某サイトで低評価みたいだけど、どこがどーして、めっちゃ面白かったよ。新規性がないとか、刺激がすくないとかいうのがマイナスになってるようだけど、キッチリ楽しめる作品で観て損はない。

100億円のヒット作が出ることも大切だけど、こういう映画が年20本は出て欲しいなあ、と思ったりする。大傑作や名作じゃなくてもいい、いつ映画館にいってもこのレベルの作品がみれるっていうことのほうが大事だと思うのよ。
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