オールスター天丼に海老天2個追加したみたいな特大予算の特盛アクション。
Netflix用だからなのか、いくつ見せ場つくんの?っていうくらい団子状に色んなシチュエーションを投入していて、アクション映画の総集編みたいにも見えてくる(『ミッションインポッシブルフォールアウト』もそういうところがあった)。
ただそのどれもハイクオリティな撮影と編集でずっと楽しめる。
終盤のクロアチアのシーンの暗さはカメラ動かしまくってカット繋ぎまくるアクションを殺しちゃってる感じはしたものの、序盤のパーティシーン、中盤の市街地での大乱闘はかなり面白い。終盤が少し尻すぼみなせいで観終わった時のテンションが微妙なのがもったいない。
現代的なアクション映画のいい部分で構成された綺麗なバロメータの映画という感じで、そこから突き抜ける魅力までは発見できなかったかもしれない。
でも役者もよかった。クリス・エヴァンスをあのビジュアルにしたのはイメージを反転させたキモさというか怖さが出てたと思う。