まずドキュメンタリーだと勝手に思っていたのでドラマ仕立てだったことに驚いた。
ヒップホップカルチャーの記録を目的として、ほぼ本人役のようなものを演じるという意味で実際かなりドキュメンタリー寄りのフィクションではあったけど。
当時のサウスブロンクスの殺伐とした街並みとグラフィティだらけの建物や電車がすごい。
グラフィティがすでに現代アートのフィールドに進出していく様子が描かれているところなどは「へ〜」と思ったし、出てくるラップのクルーたちがみんな上手くて超よかった。
MCやDJやダンスはパーティ要素の強い文化である一方、グラフィティはこそこそ隠れてやるものという、相反する要素がひとつのヒップホップのなかにあるよなーと思った。
若者たちが自分たちだけで祭りを作り上げるという青春映画的なストーリーも爽やかでいい。