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プレデター:ザ・プレイのYOKのレビュー・感想・評価

プレデター:ザ・プレイ(2022年製作の映画)
4.0
勝手にまた、進みすぎて文明が一周した未来かと思ったら真逆だった。プレデターが人間狩りを始めた最初の物語で、今より300年前のアメリカを舞台にネイティブ・アメリカンを主演に据えたストーリー。

※以下ネタバレ含む緩い感想

人間は生きるために狩るけれど、プレデターは狩るために生きる。似ているようでまるで似ていない生物が出会ってぶつかるの、今じゃプレデターって存在が当たり前すぎて忘れてたけど面白い設定よな。

生きるために動物が人を狩ると大激怒する人間が話も通じない高度な文明を持った謎の生物に狩られるって、己の生きる世界でだったらマジ感謝案件だけど、エンタメで見る分には小気味よくてとても好き。(性悪)

ネイティブ・アメリカンの男性が三つ編みなの好き~!私は東京リベンジャーズの灰谷兄弟を推しているので「ら、蘭ちゃんがいっぱい!!!」と嬉々としてしまった。頭も弱けりゃ目も弱くて大変助かる、サンキュー我。

主人公のナルが女性ながらに男性顔負けな強さと賢さでプレデターとバチボコに戦うのかと思いきや、ナルそんな強くないしちょっとおっちょこちょいなのでプレデター無双が見れるの前半めっちゃ嬉しかった。

多少は未来的な武器を使うこともありながら、基本は殴る刺す切るなどといった動作が多く、地球外生命体のわりにSF感無いのも個人的に好印象。シンプルに人類よりパワー型で、力でねじ伏せぶっ殺すプレデター格好良い。

プレデターは人間や動物を食料として狩る訳では無いので、強そうだから喧嘩売ってみたり、喧嘩売られたから100倍返しにしてみたりする。新手のスーパーサイヤ人かな?って存在。おめェ強そうだなァ!(満面の笑み)で命奪いに来るの、人間からしたら狂気でしかねえ。

今一つ強さが見えないナルが覚醒するのがプレデターに対してでは無く、「犬は美味いから好き」と言い放つ畜生らに対してなのも良き。我のお犬様になんて事を!とばかりに惨殺するの、強すぎる。犬好きの希望の星だわ。

プレデターに雑魚認定されちゃってるナルが「それが私の強み、相手にされていないのがね」と己の弱さを逆に強みにして立ち向かっていくの、凄すぎるわ。それまで、ナルなんもしてへん…って呆れてた私が恥ずかしくなった。

ナルの愛犬がファインプレー過ぎる。基本何故かナルと別行動なのにここぞという時にわんわん!ってやってきて果敢に戦うの、こんなんもうアカデミー賞主演犬優賞上げるしかないやつ。

にしてもプレデターってタフな。頭打たれようが腕一本失おうが肩の辺りガスガス刺されようが元気もりもりで、むしろ元気増しちゃうの笑う。どうする、シュワちゃん呼ぶ?状態。

ナルのプレデターの倒し方賢すぎて100点満点なんだけど、自分の武器で攻撃されて首傾げてるプレデターがちょっと阿呆でわらった。え、なんで俺の事打つん?みたいなショックすら受けてるように見えて可愛くすらある。

人間とプレデターが泥臭く戦うのが良かった。ナルの兄ちゃんVSプレデターのアクションシーンめっちゃ良かった。近年見たザ・プレデターだったかな?のような軍がバリバリに出しゃばってドンパチするのより、こっちの方が好き。

そこまで高く期待して見ていなかったのと、ナルの弱みを逆手に取って頑張る心の強さが凄く良かった。あとナルの兄ちゃんな。評価高いのが理解できる作品だった。

エンドロールの壁画のやつ見た感じ、続編ありそうな終わりだったね。
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