オリジナルが最高に最高なのに、わざわざリメイク作る必要ある？って映画館で予告観る度に劣ってしまった作品。オリジナルの続編や派生作品ですら当たった記憶ないので、それを日本でリメイクしてもなぁ…って感じよね。
でも配信始まったので観るわ。(チョロ雑魚)
※ネタバレ含む感想
このCUBEという世界がどんなヤバさを孕んでいるのかを教えてくれる役どころがあって、からの主人公菅田将暉どーん。おはよっ！続いて岡田将生どーん。
序盤はめちゃくちゃ丁寧にオリジナルの展開をそのまま描いているって感じ。靴ポーンって投げ入れて炎ごおーっ！ってなるシーン、めっちゃ印象に残ってたから懐かしい気持ちになった。
オリジナルにはいた警察官役が居なくなっていたり、女子が杏オンリーになっていたり、いる意味あるんか？な会社役員がいたり、とオリジナルよりこの役どころによる魅力的なものは弱かったかもしれん。
でもまぁ全体的にオリジナルと一緒。揉めながらキューブからキューブへ移動しつつ、数字解いて謎解きしつつ、あれ？もしかして部屋動いてね？も気が付きつつ…な展開。
まじで杏の役どころ何？だった。菅田将暉と子供は数字の謎解き、斎藤工が身体を張る、吉田鋼太郎は口だけの賑やかし(兼パーティの揉め役として輪を乱す)、岡田将生はサイコパス…なんだけど、杏は？みたいな時間長かった。
後半から日本版オリジナルな展開が出てくる。岡田将生演じるオリジナルで言うところのカザン＋警察官÷2なサイコパスキャラが目立ち出すことで若干キューブそっちのけ。
社会の闇的なものを描きたかったんだろうけど、なんかピンとこず。岡田将生の豹変っぷりはとても良かったけど、何言ってんだこいつ？でしか無かったし、何故かちっとも緊張感もなく、なんでこいつの感情とキューブの色がリンクしてんねん…でしか無かった。
ってか主人公の過去とトラウマすら若干邪魔でしかなく、そんな何度も見せられても…ってなってしまった。十分に過去を後悔してるのも、そういうことがあったからメンバーの中で1番幼いチヒロ君を庇うのは理解出来たわ。回想シーン多すぎて食傷する。
ってか、ほんと杏よ。お前の役どころ…。
全部終わってから「やばく！時間が無い！」ってお前…お前…。せめてオリジナルの精神科医の女性くらい子どもを庇って…みたいなシーンがあればだったけど何も無く最後の最後でチヒロ君を抱きしめるだけって…。
オリジナルにはあった泥臭い揉め事や、ゴア感すら感じさせるキューブにより殺戮のあれこれがほとんど無いからつまらなく感じたのかも。
だいたいわけも分からずこんな箱の中にぶち込まれて娯楽も生活用品も食い物すらないのに、外に出れそうになった途端「外に出ても何も変わらないかも…それでも進む？」って、そら出るわ。この箱の中に魅力ねえもん。
散々文句つけた杏の役どころは、最後の最後でフワッと明らかになる。要は延々キューブの中にいてこの世界に連れ込まれた人達の行く末を見守るってもの。ふーん。
ってか星野源の曲合わねー！！！
アップテンポで「出られなーい」とか言われても笑いしか出てこんし、な、なぜこの曲にした？もっと世界観に合う曲と歌手いるでしょ。
やっぱオリジナルは越えられないよなー、としみじみ思ったし、オリジナルが観たい、そういう気持ちが強くなった。
