りんと

ONE PIECE FILM REDのりんとのネタバレレビュー・内容・結末

ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

原作とアニメはドレスローザ編以前までチェック、それ以降は飛び飛び、程度のファンです。
賛否両論あって話題になっていたので、鑑賞してきました。
感想を箇条書きでいくつか。

【良かった点】
①Adoの曲がカッコいい
:どの曲も迫力があり、”歌”がテーマであるだけに、映画館の環境で聞くことに意味があるなーと思いました。

②アクションシーンの迫力
:最後のギア5だけを観れただけで、相当の満足感がありました。

③ゴードン役 津田健次郎さんの演技の上手さ
:ウタを報われないことを嘆き、泣きながらルフィに助けを求める演技が上手すぎて、つられて号泣しました。

④クールなルフィ
:スタンピードやZなど、強い敵にルフィが叫びながら特攻して倒す、というワンパターンな展開が多すぎて、最近のワンピの映画は食傷気味だったのですが、今回は幼馴染のウタを救う、という目的のため、大声を出してぶん殴るだけではなく、喧嘩を自ら放棄したり、ひたすらタコ殴りにされたり、静かに決意して戦うルフィがカッコよかったです。

⑤ウタというキャラの魅力
:幼馴染、という設定を最大限に活かし、ルフィのいろんな表情や感情を引き出したうえ、闇堕ちした時のハイライトオフの表情がたまらなく良かったです。

【微妙だった点】
①赤髪海賊団について
:正直、シャンクスをストーリーに絡ませる必要があったのかなぁという疑問は晴れませんでした。
これまでの映画だったら、映画オリジナルのぽっと出のキャラでも麦わらの一味は肩入れするし、ウタがルフィの幼馴染、という設定さえ残しておけば、赤髪海賊団をオリキャラに挿げ替えても成立したのでは、と思いました。
(終盤は、例えばルフィとサボが同時に攻撃するとか)
Adoの曲がくどいとは思いませんでしたが、シャンクスが絡む必要性を感じなかったという意味では、Film Adoという名前に変えた方が良さそうです。

②ウタとAdoの声の差異
:ウタの演技と、歌唱シーンで声が変わりすぎて違和感が凄かったです。
もちろん、名塚さんもAdoさんも決して下手とは思いませんでしたが、同じキャラを担当するには声が違いすぎるかな…と。
あと、最後の力尽きる寸前に声を振り絞りながら歌うシーン、さすがにAdoさんの瀕死声は無理があったのでは…?ここで一気に冷めました。

③歌唱シーンの口パクとダンス
:これも作画やダンス自体に文句は無いのですが、曲と合ってないような…と思いました。
口パクはどれも同じ動きをしていて歌詞に合っていないし、ダンスは手書きの絵かと思ったら突然CGになったりで一貫していなくて、全然集中できませんでした。

④登場キャラの活躍の少なさ
:オリキャラが少ないので既存のキャラの活躍を描ける映画だったのに、麦わらの一味はもちろん、ルフィ、バルトロメロ、ロー以外のキャラの出番が少ない気がしました。
ジンベエとかせっかく映画初登場だったのに、見せ場少ないし……(笑)
あと、ローはいつまで味方ヅラして出てくるんでしょうか?別にローが嫌いなわけではないのですが、原作ではもう敵同士だし、そろそろ出番減らすべきでは…?
ご都合展開を成立させるうえでオペオペの能力が便利すぎるのはわかりますが、例えば今回はブルーノがいたわけですし、ドアドアの能力で事足りたような気がして仕方なかったです。

個人的には映画として十分楽しめたのですが、ちょっと気になる点が致命的に目立ったので、星2.5です。
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