このレビューはネタバレを含みます
非常に良かったです。
私はバーフバリ含めラージャマウリ監督作品未視聴勢なので、期待と少しの不安を持ちつつ鑑賞しました。…だってボリウッドのアクション映画はCGがわざとらしくて苦手なんですもの…
しかしそんな不安はすぐに吹き飛びました。マジで面白い。
まず主役のビームとラーマの友情が暑苦しくてどこかホモホモしくて、やたらと距離が近い運動部の先輩後輩って感じがしました。それも良いです。暑苦しい映画カモン。
主に良かったのは
・歌とダンス
・アクション
・細かなシーン(伏線回収)
かなと。
ナートゥだけは事前情報を入れていたので楽しめましたし、それ以外の歌とダンスもハイレベル。特にエンディングの大団円感はさすがインド。拍手しました。
アクションに関しては結構語りたいことがありまして、明らかにビームとラーマのバックボーンと言うか強さの源がしっかりアクションに反映されててとても良かったです。
分かりやすいのはラーマが蛇に噛まれた後のラーマVSビームのシーン。
まず前提彼らのバックボーンなんですが、ラーマはサンドバッグのシーンや彼の目的から分かるように、マジで他人を傷つけるための訓練をしており、それがバックボーンになっていると思います。
対してビームの方はこれといったトレーニングの描写は無し。正面突破も最終手段な感じだったので、あくまで力を使うのは仲間を守る・助ける時だけ。なので他人を傷つけるための訓練はせず持ち前のフィジカルだけで戦うスタイルなのかなと思います。
そして戦闘シーン。鎖を引っこ抜いて振り回すビームに対し、コンパクトに打撃を当てて絞め技を決めるラーマ。そしてそれを持ち上げるビーム…といったようにしっかり彼らのバックボーンがアクションに反映されているのが観てて本当に面白かったです。
特にラーマ。MMA(総合格闘技)的な動きがすごく自然にできてて、相当稽古したんだろうなぁと格闘技好きの私は勝手に納得してました。
状況にもよりますが、ラーマみたいな格闘技のトレーニングしてる系のキャラが大雑把な戦い方すると割と冷めることがあります。使わんかい!って。
あと細かなシーン。これは言うとキリがないので少しにしておきますが、1番笑ったのはビームがでっかい肉塊を運んで仲間に渡し、それを金属製の扉の中に入れてたシーン。あそこで虎の鳴き声が聴こえた(気がする)のであの虎飼ってんのかな?とか思ってたのですが、まさか正面突破で使うとは…大爆笑しました。
3時間もあるけど意味の無いシーンなんてほとんど無さそうだなーって思います。
終盤も「追い詰められた主人公たちが○○神によって精神世界で真言を授かり神の使いになって超強くなって~」みたいな展開じゃなくて良かったです。
宗教色の強い地域を題材にした映画やゲームは割とすぐに分かりやすく神の使いにして超バフをかける展開があるので、その点本作はちゃんと主人公達が自分の力で戦っている感があって安心しました。
最後に本作とは直接関係ないですが、やっぱり初めて観る監督の作品って良いですね。展開が読めないので…
監督によっては主要人物をすぐ殺す人もいるし、本作も結構主役が一難去ってまた一難パターンだったのでかなりヒヤヒヤしました。そういった意味では事前にバーフバリとか観なくて正解だったかも。
あとはシータ。劇中でそれほど出番ないのにエンディングはちゃっかりセンター陣取ってるあなたが好きです。
追記
ボリウッドじゃなくてトリウッドでした!!!
無知ですみません!!もっと勉強します!