きよぼん

RRRのきよぼんのレビュー・感想・評価

RRR(2022年製作の映画)
4.6
別の惑星の映画だろコレ(*´∀`*)

警官のラーマが一人を捕らえるために群衆の中にダイブする冒頭から興奮。いやー、たった一人でこの人数相手すんの!まだ映画始まって5分もたってないのに狂喜してた。全シーンに歓喜。インターバルの表示が出たとき、マジでエンディングだと勘違いした。あそこでまだ半分だったとは!

そしてナートゥのダンス!youtubeに上がってるけど、あの動画の前からの流れが熱いよね!こりゃ円盤買わなきゃだわ!

そして肩車!二人乗りして回転しながら銃を撃つ!クライマックスは、ほんと異常な事起こりまくるんだけど、そんなの関係ねえ!「突っ込みどころ満載♫」とかいう中二病のしょーもない言葉は、ほんとの「カッコイイ!」の前には粉砕されるのだ。キャラクターのこれまで生きてきた言葉が、次第に積み重なってエンディングにいたる脚本も素晴らしい。

この作品は日本や他の国では出てこない作品だろう。なんというか技術的には可能でも、発想の方向が全く違う。地球の人間が支配した世界じゃなくて、別の生きものがいる惑星。科学じゃなくて魔法が生活を支える社会。男と男のあり方とか、車田正美チックだなとなんか懐かしくなるところもあったのだけど、日本はそっちの「カッコイイ」を選択しなかった。映画の進化として全く別の「分岐」をした作品だしインドの映画文化だと思う。

やっぱりその国独自の映画文化ってある。「アベンジャーズ」にしてもヒーローを信じてる「作り手」と、ほんとに大好きな「ファン」がいるアメリカだから作れる映画じゃなかろうか。表面だけ真似しようとしても、良くも悪くも別の作品になる。

本作の作品中、「銃じゃない。ほんとの武器は人の心だ」と気がつくところがあるけれど、ハードじゃなくてやっぱりソフト。いくらいい設備があっても仕方がない。やっぱり人は映画文化の柱であり宝だよね。
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