大学時代からの友人と鑑賞。
[あらすじ]
ハロウィンを控える東京。そこへ怪しいロシア人組織と謎の爆弾テロの脅威が迫る。鍵を握るのは、黒の組織に潜入する公安警察"降谷零"と、彼の警察学校時代の同期4人だった。名探偵コナンとその仲間たちが事件に挑む人気シリーズ劇場版第25弾。
[雑感]
劇場版 名探偵コナンの一つの到達点だと思う。
エンドクレジットで思うところがあり、不意に涙が止まらなくなった。
[感想]
ノンストップで飽きさせない展開に、回想パートと現在パートが重なる構成の秀逸さ。
ここ数年の劇場版を踏まえた結果、アクション描写が限界を突破し、007、ワイスピ、マーベルにも引けを取らないレベルに達していて、圧倒された。
また、その点は、まさしくアニメーション映画ならではの武器だとも思う。
世界市場における日本映画最大の弱点"制作費"問題と東京での大規模ロケの困難さという2点をクリアしたという点だけでも、今年の日本映画を代表すべき一作だと思う。
警察学校組の友情や、交錯する2つのラブストーリーのコントラストなど、例年以上に畳み掛けるエモ展開の数々にもグッときたが、ちょっと、あのラストはズルい。
なんとか堪えはしたけれど、エンドロールのタイミングで、ふと、争いが続く現実が頭をよぎってしまって、そのやるせなさに涙が止まらなくなった。
フィクションという綺麗事が、久々に身に沁みる瞬間だった。
参考
渡辺謙、困難な東京ロケに提言「大事な文化だと、行政にもご理解いただきたい」(ぴあ) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/8e3044c16aa247e1c276178d25601efbf111e222