カテリーナ

ダイ・ハードのカテリーナのレビュー・感想・評価

ダイ・ハード(1988年製作の映画)
3.7
今夜は野沢那智版ではなく字幕で

繰り返し見てる作品のひとつ
今日思いついたのはクリスマスイブに見る作品とくれば『ダイ・ハード』だったので昼間に、年末も押し迫り軽く押し入れの整理と共にながら鑑賞したが、アラン・リックマン登場のシーンは漏らさなかった 彼の繊細な表情の変化はとても私の胸をザワザワさせるのだ 
占拠したナカトミビルの社長を脅し撃ち殺したハンスがマクレーンの妻と対峙する場面で ハンスがマクレーンの妻と知らずに
高木社長は有能な部下を持ったと褒める
「ジェネロよ、ミス・ジェネロ」と
独身の身だと強調しながらも 彼女の目線の先を訝る その表情の動きはとてもさりげないけどその後のクライマックスの伏線となるのだ 上品なスーツを着こなし冷静なテロリストグループのリーダーという役柄の彼の佇まい (本当はテロと見せかけてただの泥棒)ゆっくりと的確に理路整然と話すあの声音 彼の全てが素敵で、毎回見惚れる

頭の髪の毛がまだまフサフサして鼻の下がやや、長く感じる そんなにハンサムではないけど 抜け目のないどんなにハードな危ない目にあっても死なない中年刑事キャラは80年代ヒーローの代表の一人となった
犯人のひとりが所構わず物に八当たりする姿を見てホリーがニヤリとしながら 「彼はまだ生きてるわ 人を怒らせるのは天才的だから」マクレーンは上司だろうが、凶暴な悪人だろうが 言いたいことは言う 
時に権力に抗う台詞で観客の溜飲を下げるマクレーンの魅力のひとつだ 彼の身長の半分位の大きさのリボンを首に巻いたテディベアーを抱えて飛行機の通路を渡る時にすれ違う当時のスチュワーデス 彼女の熱い視線は私の彼への想いと重なる

エンドロールに流れるイブにピッタリの
クリスマスソング映画から季節のイベントを味わう醍醐味よ

追伸
無線で誰もが聞いて胸を痛めたパウエルの過去のあやまちを払拭する場面で流れる劇版が大袈裟だなぁと少しだけ辟易してる
カテリーナ

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