牛猫

映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝の牛猫のレビュー・感想・評価

2.0
しんのすけが忍者の子孫だったことが判明し、地球の存亡を懸けた闘いに巻き込まれる話。

子どもの頃から慣れ親しんできたクレヨンしんちゃんだからあまり悪くは言いたくないんだけど、ストーリーもギャグも登場人物も弱すぎる。
親子の絆とか、女性参画とか、環境保護とか、テーマがとっ散らかってるし、どれもしんちゃんでわざわざ扱わなくても良いものばかり。ギャグも冗談抜きで一つも笑えなかった。登場人物も無駄なキャラが多すぎ。里の見張りの女の子はキャラが定まってなさすぎて気の毒だったし、牢屋に一緒に捕まっていた変な博士は本当にただのモブキャラだった。こういうモブキャラのビジュアルとか変な動きとかでも昔は笑えていたのかもしれない。

かすかべ防衛隊の出番も少ないし、まさおくんは終始アクション仮面のコスプレに身を包んでいるだけで、全然卑怯じゃないし、ネネちゃんとのやりとりも少ない。ぼーちゃんの存在感も薄い。

後これは仕方ないけど、パソコンやスマホが当たり前に出てくるようになってしまったのも、なんとなく寂しい。

アクションの作画は劇場版ということもあって流石に良かったけど、それもクレヨンしんちゃんに求めていることじゃないしなあ。

終盤の御涙頂戴的ないつもの家族愛パートも食傷気味。みさえとゲストキャラのやりとりも感動的なシーンなんだろうけど、説教臭く感じて受け入れ難かった。
牛猫

牛猫