りっく

グリッドマン ユニバースのりっくのレビュー・感想・評価

グリッドマン ユニバース(2023年製作の映画)
3.0
ウルトラマンや戦隊ヒーローといった特撮もの、あるいはエヴァやガンダムといったロボットSFものへの愛とオマージュが炸裂するバトルシーンの圧倒的な熱量と、文化祭と期末試験を間近に控えた学園ドラマの少し冷めた日常への視点が独特のコントラストを生んでいる一作。

TVシリーズの劇場版であり、タイムパラドックスと哲学的な概念論をエンタメに落とし込もうと間口を広げる配慮はありつつも、一見さんへのエクスキューズは随所にありながらも、劇中の世界の仕組みやキャラクターが集結していく高揚感には乗れず。

破壊した世界をきちんと修復することで戦闘ロボットとsての責任を果たし、変わらない日常の風景が復元されるからこそ人々の記憶から非日常の出来事が抜け落ちるという設定は面白いものの、破壊と修復のビームを同時に放てば、相手が劣化していくというバトル場面の展開もいまいち腑に落ちず。
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