かつきよ

バッドガイズのかつきよのレビュー・感想・評価

バッドガイズ(2022年製作の映画)
5.0
ドリームワークスアニメーションスタジオの個人的最高傑作……!!
大人も子供も楽しめるエンタメアニメとして100点満点の映画……!!

◆何につけてもキャラクターの魅力1億点!

キャラクターの表情の機微、細かい動き、ダイナミックなアクション、ウィットに富んだ会話、どこをとっても魅力的で、キャラクターやアニメーションを観ているだけでワクワク。
クール・かわいい・かっこいい・面白い・切ない・愛おしいetc...全部が詰まってます
原作の漫画があるということで、キャラクター性自体は映画オリジナルではないんでしょうけど、思い切ったリデザインと、アニメーションならではの表現力がとにかくすごい……!
ドリームワークス作品って、アニメーションもストーリーもとにかくクオリティが高いのに、ディズニーに比べるとクセの強いキャラクターデザインのせいで視聴モチベーションがとにかく上がらない作品が多かったのですが、バッドガイズに関してはうまい具合にバランス取れてたなと個人的に思いました。やっぱり独特の癖はあるので、見る前はやっぱり引っかかるものがあったのですが、過去作に比べるとだいぶそれも少ないですし、何より本編を見たらもう……!!ぁぁぁぁぁあみんな可愛いんじゃぁぁあ

◆ストーリーも抜群!笑いあり涙あり爽快感あり!

ストーリーは小難しすぎず、わかりやすく、ともすればテンプレ展開的要素が多めなのですが、それを凌駕するアクションの華やかさ、演出の迫力、キャラクターの魅力、軽快なテンポで、オチの方向性がなんとなくわかっていても、次の展開はどうなるんだ!?とハラハラさせてくれるパワーがありました!満足度しかない……
待ってました!という展開の応酬、散りばめられていた伏線、回収!!!!面白さがつまっえる!

生粋の悪党集団がめちゃくちゃ仲良しでかけがえのない絆で結ばれてるのがわかる序盤から熱いです……!悪党なのに最初から好感度マックス……!
そんな中リーダー格のウルフが善行の気持ちよさに目覚めてしまい……
一世一代の悪事を働く(善行を捨てる)か、善の道を選ぶ(仲間を裏切る)かという2択の間で揺れるストーリーも、エンタメとメッセージ性を両立していてかなり面白いです。こんな仲間たち裏切っちゃえばいいじゃん!悪党辞めちゃいなよ!とも、悪党続けてこのまま今まで通り暮らせばいいじゃん!とも思えない、見ている側にも伝わるジレンマのレベルが秀逸……!

ざっくり観ても面白いし、2回、3回観てももっと楽しめること間違いなし……

◆オマージュもふんだん!THE センスのいい映画!!

怪盗グループが主人公ということで、お約束のMIシリーズはもちろん、オーシャンズシリーズを意識した演出やセリフもありました!
冒頭のシーンなんかは、なんとなく神映画「パルプフィクション」を彷彿とさせるものでしたが、調べてみたらドンピシャ……!本当に意識されてたそうです。
あんな雰囲気の導入から映画が始まって引き込まれないわけがない……!!
半ば「静」的な導入から、オープニングシークエンスが終わるまで、キャラクター紹介に合わせて「動」で見せるてんやわんやのクライム→カーアクションシーン……
オープニングシークエンスだけでキャラクタの魅力もアニメーションの魅力も演出の魅力もこれでもか!と炸裂する弾ける作品……
ここまで見たらもう後戻りできなくなってるはず……!

◆こんな人にオススメ!

ガイリッチー監督とか、オーシャンズシリーズの様なクライムコメディが好きな人はもちろん、ズートピアやマダガスカルなんかの動物がわちゃわちゃする系のエンタメが好きな方は絶対に見て欲しい……!
特にズートピアは、動物としての悪のイメージのか、善行と悪業との葛藤とか、共通するエンタメ性が多くて、比較されることも多そう。ズトピはディズニー作品ということもあって、今作とはテイストが結構変わるので、どちらがよりいいとか、似てる〜とかではなく、どちらも最高!と思える作品。ズートピア好きすぎて、あれに匹敵するアニマルギルティな映画がまさか生まれてくるなんて思ってもみませんでした。
ニックガチ恋だったけど、ウルフもガチ恋距離

マダガスカルに関しては、同じドリームワークスアニメ作品ということもあって、話運びは別でも精神性は似てるかも。
特に、三部作でかなりエンタメとドラマのクオリティが高いと(私の中で)かなり評判のマダガスカル2……の脚本家と同じ方が今作の脚本を担当されています!!!!
そして、MIB3の脚本も!!MIB3は、それまで大変人気だった初代と2を受けて、ギャグやノリも継承しつつ、ドラマ要素、メッセージ性を強く盛り込み、バディものとして最も絆を色濃く描いたシリーズ屈指の名作ですので……あーーーと納得!!絆の描き方、ドラマの盛り込み方、本当に好みドンピシャだったので……!

◆開始一発目のドリームワークスロゴアニメ

ここでアレンジのある映画は神作品の証拠
月に登るウルフのアニメーションだけでもう可愛さ炸裂

とにかく、気になった方は是非見てみてください!
好きな作品に出会った時、「全人類見て!」とかいうセリフは誇大的すぎるし、人の趣味ってそれぞれだから、それを考慮しない個人的な感情の爆発でしかない押し付け感想好きじゃないのですが、思わず「みんな見て……😭」と言いたくなる映画……。

続編、続編お願いします……😭




※以下ネタバレ有りの感想です!























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※以下ネタバレ有り













◆謎の世界観

主要キャラクター以外は全員獣人じゃなくて人間……!
モルモット獣人もいるけど、モルモットは普通に飼われたりもしたるし、獣人の扱いって作中で何!?笑


◆キャラクター


●ウルフ

little be closer

エロすぎる。リア恋製造機。
1991年生まれらしいので、22年公開と年代設定が同じだとすると34歳前後のはず。
クールさと愛嬌とひょうきんさと若々しいパワフルさと少年の様な純真さと大人のエロスの全てを兼ね備えた最高の狼……。
どこの表情切り取ってもセクシー。。。

へい君!もっと近くにおいでよ、に始まり、もう怖くないだろ?で終わる、罪作りな狼……
ギルティ
ギルティオブギルティ

こんな行けてる狼ちゃんのパンツいっちょの姿が公式で見られるのはこの映画だけ!!!!!!!!!!!!!!
しかもパンツの柄、完璧すぎて
あざとい!!あざとい!!!あざとすぎる!!

パーティーに潜入する時のサングラスにちょび髭つけた変装がエロすぎる……!ぐぁぁぁぁぁぁあ

おばあちゃんを助けて感謝された時の、ときめき……!!尻尾振っちゃう姿可愛すぎる!!!!!!!!!!!!!!うおおおおおお

猫を助けるシーン、良すぎる……あんなの皆好きになっちゃう……

ダイアンとダンスのシーンもただのイケメン……
ガチ恋距離……
なんでこんなにイケメンなんだ……

刑務所で写真撮られる瞬間キメ顔するのも好き

●スネーク

誕生日は嫌いといいながら、仲間との誕生日めちゃくちゃ楽しんでるじゃん!!!
って思ってたけど、それは、仲間との誕生日だからだったんですね……
誰も祝ってくれないから、誕生日嫌いだったってシーン、すごくしんみりしてしまいました
65年生まれなのでウルフとは34歳差?68歳?元気すぎ!!笑
でも、全体的に年齢を感じさせるこなれ感というか、頑固さというか……キャラクターの細かい演出!

隕石ランプ絶対伏線だと思ったのに、回収されないなーと思ってたら、スネークさんがいいところもっていった!!!!!!!

ラスト落下しながらの友情劇は壮観
ウルフにアイラブュー行ったり、ウルフからの愛を認めさせた発言
これはウルスネ創作が圧倒的なのも納得のラブオブバディ

●ピラニア

ハッピーバースデーの歌無駄に歌うめぇ〜!と思ってたけど、後のパーティーシーンでの歌の伏線!?笑🤣
ドリームワークス作品特有のちょっとお下品な要素ピラニアちゃんに詰まってた気がします笑
言語版の声優さんの声、山ちゃんに聞こえるんですが私だけですか?笑笑?

●シャーク

超ネタキャラ😂
絶対変なのに、絶対バレないし……笑
超オーバーなアドリブ作戦なのに成功してるし😂笑笑笑笑
ムードメーカーでもあるし、笑えるし、大好き……!

●ウェブちゃん

超有能なハッカーキャラ!!
女2人で活躍する後半のアクションシーンは痺れました

●プロフェッサーマーマレイド

うさんくせーなとずーーっと思ってたけど、やっぱりの黒幕!!!!!!!!!!!!!!納得の黒幕!!!すげーイカれてる
マーマレイドより、束になって襲ってくるモルモットの方が怖かった😂

●フォックス🦊

序盤の、バッドガイズを煽る発言、「私の方が上手ですけど?」って言ってる様にしか聞こえなかったけど、まじでそうでしたね笑
怪盗に対する過度な煽りも、過去の自分に向けてる面もあったのかな……。

クリムゾンポウとして監獄に颯爽と現れるシーン、そこからのアクション、圧倒的すぎて惚れる。最強キャラすぎます……

ズートピアでも言ってたけど、キツネも悪者の象徴ですよね
小賢しいとか卑怯とか、誘惑とか……
その狐が市長になってる設定の時点で思うところはあったんですよね
何かしらあるんじゃないかなって

盗んだ宝石指輪に加工して堂々とつけてたのもかっこいい!!
最初から最後までカッコイイシーンしかなくて、安易に安直な恋愛にならないところも得点高すぎる
かつきよ

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