うどん

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのうどんのレビュー・感想・評価

4.3
アメリカ公開当初からずーっと待ってました!よーやく!!初日鑑賞です。

アクションに笑い、母にうるっとした!
(最後にネタバレありです)

ミシェル・ヨーさんのキレキレアクションが以前から好きで、かっこいい姿に憧れるが、今作の冒頭では苦労する妻であり母。そして、アメリカ映画だけど中国語を話す姿に新鮮さを感じてしまった。
今作で話題のキー・ホイ・クァンさんだが、めちゃくちゃかっこよかった!物語の設定上、一人何役もするわけで、"切り替わり"の瞬間の演技がお見事で鳥肌が…。ポーチを使ったアクションがキレキレで、ええー!と驚きつつ楽しんだ。

第一部ではアクションメインで、マルチユニバースの設定、他のユニバースとの繋がり方、巨大な悪など、色とりどりで目まぐるしく変わるユニバース含めて、視覚的に見応え大いにあって、大声で笑うのを堪える分、上半身が何度も震えた。「ア・イ・シ・テ・ル」のシーン、モザイクシーンがお気に入り。

第二部は良い意味でカオス。終盤でも、キーさんのかっこよさが光って、頼りない男性像だった第一部とは変わって、頼もしい素敵な男性だった…!そして、母と娘の関係性も描かれ、個人的に母の愛を感じたシーンで、ふふふと優しい笑いが起こった。

ちょっと第二部が長く感じたが、ギスギスした心を暖かく照らされるような優しさを感じる。あんな選択をすれば…、あんな人生があり得た…といった後悔、「今」への疲労に対して、包み込んでくれるような暖かさを感じられ、それが今作を魅力的にしていると思う。
第三部にて今作は終わるが、怒涛のマルチバースから心地よい終わりまで、大変楽しかった。

再鑑賞したい!!となる、映像体験の面白さ、ミシェル・ヨーとキーさんの演技光る良作でした。今監督は「スイス・アーミーマン」の方だったんですね!突飛な設定といい笑わせてくるポイントといい、映像を楽しめるわけだあ〜。



以下、ネタバレ

個人的に母の愛を感じたシーン
①石のシーンにて、母が動くと、娘「石だから動かないで!」に対し、母「そんなルールはない!追いかけちゃお」のところ。茶目っ気を感じたが、私が母とリカちゃん遊びをしたとき、母がトンデモ設定をしかけてきて、私「そんなのあり得ない!」に対し、母「決まりはない!何でもアリだ!」と言って、物語の豊かさ・想像性を教えてくれたことを思い出した。
②最終決戦にて、ベーグルの前にて、娘はカンフーポーズを戦闘モードでキメるが、母は娘を抱きしめようと迎えるように手を広げ、母の深さを感じた。
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