お気に入り雑誌での紹介文に惹かれて鑑賞!
夢を見ていたかのような不思議な、でも温かい気持ちになる作品でした
私が想像するティム・バートンの世界観は、ちょっと不気味で怖いところもあるけど、ロマンチックな気分にもさせてくれる、不思議な魅力があるもの。今作では、主人公の父親の語る物語が描かれていて、やはりファンタジー要素やロマンス、ちょっぴりホラー感のある、素敵な世界観だった。
若かりし父親がユアン・マクレガーで嬉しかったし、役どころも似合っていた。どのエピソードも面白いけど、一番のお気に入りはポスターにもなっている「プロポーズ」のシーン。サーカスで働きながら好きな人の情報を得て、いざ対面!、そして"愚か者"故に諦めずにアタック!、っていうのが一途で素敵だった。あの一面に水仙が広がる中で、スーツ姿をキメて立っているユアン、かっこええ…。ロマンチック!!
父の「ほら話」を嫌う息子が、「真実」に気づき始めたとき、父の最期が近づいて病院で語る「息子の話」がとても良かった。それまで似ていない親子・父を理解できない息子だったのが、最後に理解し「親子」になった瞬間だったと思う。
終わり方も温かくて、題名の「ビッグ・フィッシュ」の意味も含めて、本当に素敵な作品でした。何年か経ったらまた見たくなりそうです。