YoshitakaBaba

生きる LIVINGのYoshitakaBabaのレビュー・感想・評価

生きる LIVING(2022年製作の映画)
4.6
「生きる Living」

1952年の黒澤明の名作「生きる」リメイク作品です。
名作は古い作品は本当に気を引き締めて観ないとあまり集中できないので、自分はい未だに鑑賞出来ていません。
映画好きとしては黒澤作品は必須だと思いますが、再生ボタンを押せない自分をどつきたいです。

そんなリメイク版ですが主人公演じるビル・ナイしかキャストがわかりませんでした。
名作のリメイクというのはとてもハードルが高く、その時点で観ないって方がいらっしゃる位なのでとても不安でした。
結論から申し上げますと、とても良かったです。
自分はきっとオリジナルを観てないからかもですが、それでも素晴らしい映画だと思いました。
もちろんその後にオリジナル版も1/3は鑑賞しました笑
ごめんなさい全部観る予定です。

とても素晴らしい話ですね。
ってかオリジナル版も役所仕事の皮肉的なのを描いていて、この時代で社会問題に触れているあたりが今でも語り継がれる巨匠なんだと思いました。

リメイク版も素晴らしいです。
内容としてもテンポが良く、比較的分かりやすい話かと思います。
また英国紳士という設定が素晴らしいです。
英国紳士が重要なワードになってきます。
自分もファッションは勿論好きですが、英国紳士とは外見の雰囲気を示す場合もありますが、内面的な部分を示す事もあります。
主人公は命を終わりを知り、自分を見つめ直し「生きる」ことへの渇望が湧いてきます。
少し内面が英国紳士になっていく様。
とても素晴らしいです。

自分は「グラントリノ」が好きな映画なのですが、共通する部分もあるかと思います。
勿論全く違う映画ですが。
成長や柔軟性に年齢は関係ないのだと教えてもらえますか。
両者決して今までの人生が完璧言えない2人ですが、それぞれきっかけによる心情の変化ってとても凄いことですし、決して簡単ではないけど変われるということを示していて素晴らしいと思いました。
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