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骨のHKのレビュー・感想・評価

(2021年製作の映画)
3.3
『オオカミの家』の併映だった短編アニメで、こちらから先に上映されました。
『オオカミ~』の作者クリストバル・レオン&ホアキン・コシーニャの二人が、かのアリ・アスターの製作総指揮のもとで創作したという約15分のモノクロ作品。
100年以上前の世界初のストップモーション・アニメ・・・風に撮った作品だとか?

動きが妙に自然で無表情な仮面をつけたような少女の人形キャラ(数カットのみ実写の人間キャラ)が、バラバラの人骨を使って二人の死者を復活させる怪しい儀式を始めます。
骨が人体パズルのようで、すんなり人型にならないもどかしさが不気味でコミカルに描かれます。

バラバラのまま頭や手足の骨に生々しい肉がつくところでギョッ!
二人の首(一人はメガネも復活)にヒモつけて散歩する少女。
一人を結婚相手に、一人を司祭にして結婚式を挙げるのかと思いきや、婚姻届のサインはサラサラと逆回りして白紙に・・・

結局どういう話かサッパリわかりませんでしたが、昔の謎のフィルムが今になって発見されたという設定なんだそうです。
本作の作者たちをヤン・ショバンクマイエルやブラザーズ・クェイの後継者だと絶賛しているアリ・アスター監督自身の映画はあまり好きじゃないんですが、たしかに本作はシュールでダークで不気味でユーモラスなタッチが何とも言えない独特な魅力の作品でした。
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