へたれ

オペレーション・ミンスミート ーナチを欺いた死体-のへたれのレビュー・感想・評価

2.6
良かったとこ 第二幕のコンゲーム感
作戦の主要人物になる4人が集まってから、架空の人物を作成していき、作戦が開始するまでの展開は、コンゲームものにありがちなテンポの良さで計画が組まれていくところが良かった。

ダメだったとこ1 中途半端なサブプロットたち
まず、モンタギューとジーンの淡いラブロマンスみたいな展開がテンポを削いでいた。作戦のためにでっちあげたカップルと現実を重ねるにしても、コリン・ファースもケリー・マクドナルドもそういう微細な演技には向いてない。
さらに、ソ連のスパイ容疑とか、死体の親族登場とか、写真の正体を知る人物登場とか、計画の障害になるサブプロットが出てくるけど、そのどれもが中途半端。

ダメだったとこ2 作戦成功の理由が不明
人間ドラマにこだわるより先に、この一見無謀な作戦が何故成功したのか、せめてこの映画なりの解釈は必要だった。作戦が開始されてからの動きにこそスパイ映画のような醍醐味はあったはずなのに、作戦室からの視点でしか描けないため、作戦の命運がほぼ神頼みという情けない描写になってしまった。
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