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ボーイズ・ライフのharuのレビュー・感想・評価

ボーイズ・ライフ(1993年製作の映画)
3.5
名優ディカプリオ。

男を見る目はないが、ちょー前向きな母と二人で暮らすトビーは、学校でトラブルばかり起こしている問題児。ある日母がドワイトという紳士な男性と再婚し、親子は新たなスタートを切るが、やがてドワイトの本性が露わになっていく。

ドワイト・デニーロのネチネチ攻撃もすごいんですが、主人公を演じた若きディカプリオが激しくイケメンで、ちょー演技上手い!ちょっとワルぶってるのもかわいいし、というか周りの友達と比べてかなりかわいらしいんですけど、当時彼はすでに18歳だったそうで。13歳も違和感なしです。デニーロとのガチンコ勝負も良かったです。
あらすじから義父に虐待されるそこそこハードな鬱映画かと勘違いしてましたが、ドワイトは「一生懸命背伸びしてるけど実際は器が極小のそこらへんにいそうな田舎のオヤジ」なのでご安心を。(トビーもそこそこやり返してます)トビー目線で見るとただただ憎い親父なのかも知れませんが、この年になるとドワイトは決して「悪人」ではないのがわかる。不良少年を更生させるようと思ったら、実は生徒がめっちゃポテンシャル高くてむかついちゃうみたいな、食卓で常に自慢話や過去の栄光を語ることで、家族から尊敬されたい!「親父すげー!!」って言われたい!みたいな、ただのちっさいオッサンなんです。対策としては「ひたすら褒める」だと思うんですけど、コレが365日続くとさすがにキツイ…
ラストはさすが「自由の国アメリカ」な感じで、後味は悪くないし、むしろ全員青春してました。トビー・マグワイアは顔も声も変わってませんでしたので、ワルぶってても好青年。
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