“幸せってなんだろう”
ってしみじみ感じさせる映画。
物やお金では決して満たされない、愛情や慈しむ気持ち、寄り添う思い、温もりがそこにはあった。
言わば厄介払いで結婚させられた、貧しい農民のヨウティエと障害のあるクイイン。初めはお互い、目も合わせることも無く、どこかぎこちない。
私たちが見たことも経験したこともない貧しい暮らし。日本人が想像もできないような格差がある。
過酷な農作業、行政の的を得ない政策、
どこをとっても幸せとは言えないはずなのに。
ロバを労働力にした農作業、手作業で作る家。貧しくもたくましい。
ささやかな希望の中で生きている。
それが幸せ。だけど限りなく切ない。
クイインの亡き後、ヨウティエはどこへ向かうのだろうか?
想像するしかない…
何処にも行けない、行きたくないロバがまた切な過ぎる。