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遺灰は語るのsnatchのレビュー・感想・評価

遺灰は語る(2022年製作の映画)
3.7
私の尊敬するイタリアのタヴィアーニ兄弟の監督作品、いえ、お兄さんが亡くなったので、弟さんが1人で監督しました💐

イタリアの戦中からのドキュメンタリー映像を入れながら、著名なノーベル賞作家の遺灰をローマから故郷のシチリアへと運ぶ話し☜なんか新鮮!と思ったのですが、難っ!…どうしたもんか🤯
そこで、自分に置き換えてみました
…黒澤明監督の遺灰を監督の希望する場所へ運ぶ大役をこの私が!(黒澤監督は鎌倉のお寺で安らかに眠っていますが)すごい緊張するし、そりゃ遺灰が見当たらなくなったらパニック!そしてそして、遺灰は撮影ロケ地の富士山御殿場へと運んで🗻そんな話しデス⁉︎😳

愛しい人の姿形は無くなり遺灰になったけれど、すれ違う人々の喜怒哀楽に関わるのが、堅苦しくなくていいです。小人がいいですよね😄それにしてもこのジャケ写は人を呼ばないかな…

冒頭の死に跨ぎかけた作家に見える子どもたちの映像が好き
列車から見えた海辺を走る二人の子どもは監督兄弟やこの作家だと思う🌊
勝手に想像するが、もう死をそれほど恐れていないのだと思う。死も生も同等に価値あると達観している人の映像だと思いました。御歳91歳✨
モノクロの仕上がりは美しい映画香で満ちていた

このままナゾのまま終了だな!と思ったら、この作家が亡くなる十日前に書いたという短編が、突然目覚めるような彩色で始まりハイ!覚醒
少年が主人公で、これはイケそうと思ったら、もっと難っ!!
でも、この成熟さと初めて見るようなパッションを併せ持つ映像、なんかカラヴァッジオの描く少年や殺しの絵画が目の前をよぎった🤩

とにかく弟さんは元気ということがわかった!嬉しい!😊音楽も🎼いいね

追悼
弟さんも逝ってしまわれた、いやお兄さんとまた一緒になれたんだよね!
天国でたくさん映画を作ってね😌いつか観たい
2024.3.3
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