Hagieen

レジェンド・オブ・クロー 九陰白骨爪のHagieenのレビュー・感想・評価

3.6
フー・ドン監督、ルアン・ジュウ主演。

孤児だった梅若華は黄薬師に拾われ弟子となる。梅若花は梅超風と名を改め兄弟子たちと共に武芸を競い成長していく。
いつしか梅超風は師である黄薬師に思いを寄せていくが・・・

金庸原作の「射鵰英雄伝」に登場する梅超風を主人公にしたスピンオフ。
ダークサイドに落ちたピカレスクなヒロインではあるが、盲目で必殺の「九陰白骨爪」を使うなどキャラが起っている。
以前、TVドラマの「射鵰英雄伝」で梅超風を舞踏家のヤン・リーピンが演じて、そのポージングや所作含めてカッコよかった。
何度もドラマ化されている「射鵰英雄伝」だが、このリーピンの梅超風のイメージが本作にも影響を与えているように思う。
梅超風を主演で作れそうだな・・・と思っていたところでの本作なので、よく作ってくれたという想い。
原作では描かれなかった若かりし頃の桃花島でのエピソードとかもあり、金庸ファンなら楽しめると思う。
中国人は金庸作品知ってて当たり前の観点で製作されているので、これが金庸初見の日本人だと展開が早すぎるかもしれない。

「射鵰英雄伝」自体は長い話なので映画にまとめるのは難しいと思うが、本作は梅超風にスポットをあてうまいまとめ方だと思う。
梅超風主演のTVシリーズでも観てみたい気はする。桃花島での修業時代と黒風双殺として江湖で暴れまわる2部編成とか。

さて過去に色々な役者が黄薬師を演じている。自分のお気に入りは「楽園の瑕」のレオン・カーフェイなのだが、TVドラマではアンソニー・ウォンも演じていたりする。
本作はイェン・イークァンというメチャメチャイケメンが演じているが、古装片という事もアリ松平健にみえた。
※暴れん坊将軍も初期の頃は若くてイケメンだった。
この黄薬師もキャラ強いのでスピンオフは作れそうなんだよな・・・「楽園の瑕」がそうだし。

金庸モノという事で、若干肩入れしたレビューでした。
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