Hagieen

殺人拳2のHagieenのレビュー・感想・評価

殺人拳2(1974年製作の映画)
3.5
小沢茂弘監督、千葉真一主演。

太田黒から依頼を受けた剣琢磨は警察にわざと捕まり、署内で取り調べ中の太田黒の経理担当の口を封じ脱出。
新たに武道家の政岡抹殺を依頼されるが、政岡は唯一剣の才の理解者であることから拒否。
剣は太田黒とそのバックにいる極東マフィアから狙われる。

今作は武術家も極東マフィアに絡んでいる事から、剣に襲い掛かる刺客が特殊な武器使いが多い。
ヌンチャク、サイ、棍、二丁鎌など様々な見せ場を用意している。
そして石橋雅史の再登場も嬉しい。

序盤、アウトロー要素が薄れたかなと思っていたが、抱いた女も撃ち殺す容赦なさ。
ゴルゴのデューク東郷にも影響受けているのかも。
脳天かち割り、目玉飛び出すわでギャグにならないギリギリのところで抑えている。

敵の倒し方も勧善懲悪でもないし、主人公自らの手で倒すというカタルシスとは違う成り行きで勝利というのも独特だ。
武芸の才はあるが圧倒的な強さというのではなく、あらゆる苦難をしたたかに生き抜いていく、そんなキャラクター作りをしている。

このシリーズは華麗なアクションというより、少し泥臭さも残されている。
キアヌ・リーブスがジョン・ウィックでこのシリーズに影響されているのがよくわかる。
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