Hagieen

D&D/完全黙秘のHagieenのレビュー・感想・評価

D&D/完全黙秘(1995年製作の映画)
3.6
コリー・ユン監督、ジェット・リー主演。

家庭では良き夫、良き父であるクン・ウェイは中国公安の潜入捜査官であるため家族にも身分を隠して活動していた。
香港の犯罪組織に潜入する為に偽装逮捕され、既に逮捕されているヘイを伴い脱獄する。
残された家族は罪人の家族と罵られながらもクン・ウェイの帰りを待つ。
香港の刑事フォンは事件でクン・ウェイと接触、彼の正体を掴むため本土に渡る。

1995年製作という事でジェット・リーのアクション全盛期。レベルの高いアクションとスタントが見れる。
また本作の子役のシェ・ミャオのアクションが素晴らしい。
ジェット・リーと息のあった親子ユニゾン・アクションを魅せる。
ちょっとぽっちゃりした可愛い顔立ちが中川家の礼二を思わせるが、現在では引き締まった風貌で「イップ・マン 立志」などで主役を張るなど活躍している。

香港の刑事フォン役のアニタ・ムイは本作でジェットと初共演。
クン・ウェイと本土に残した家族を繋ぐ重要な役どころ。
泣きの演技もコメディもアクションもこなせるという稀有な女優だと思う。
彼女が生きていたら「LOVERS」がどんな感じになったかは興味がある。
※チャン・イーモウの「LOVERS」で出演予定だったらしいので、たぶん四角関係が描かれたと推測。

犯罪組織のボスをユー・ロングァンが演じているのだが、最後までサングラスなのでちょっと気づき辛い。
大柄で長い脚のキックが多いなどマイケル・ウォンかと思ったw
ジェット・リー相手にさすがのアクションを見せる。

古装片で復活をとげたジェット・リーが現代劇に転換した頃で、ジェット版ダイ・ハード「ハイリスク 」と共にもっと評価されてもいいと思う。
Hagieen

Hagieen