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暖流のkazu1961のレビュー・感想・評価

暖流(1957年製作の映画)
4.0
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-491 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋これぞ昭和のドロドロ病院内幕物語のはしりかも!!ストーリー的にはドロドロなんですが、そこは監督が増村保造、94分の短尺に物語をまとめ上げ、短い場面展開と登場人物の早口で軽快な台詞、これによってより人間のバカバカしさクローズアップされるのはお見事です。

🖋️そして、主人公の病院の改革者日疋(根上淳)を巡る2人の女性、情熱の女性と理知的な女性、この2人を巡る愛の“暖流”が主題となっています。

🖋️原作は岸田國士の同名小説で、ある私立病院を舞台に、病院経営者一族の没落と人間のどろどろを描いた作品。何度か映画化されている名作です。

🖋️看護婦の石渡を演じる左幸子のエキセントリックな演技がとても印象的。令嬢啓子を演じる野添ひとみの美しさと知的さ、この2人の女性の演技が際立っています。ダメダメ長男を演じている船越英二も良いですね。

🙂Story:(参考: Amazon)
日疋祐三は何年ぶりかで東京の土を踏んだ。今は病床にいる恩人の志摩博士から、破産しかかっている志摩家と志摩病院の建て直しを依頼されて、勤めていた製薬会社を辞め北海道から上京したのだった。
病院内は、院長の息子・泰彦が無能なのをよいことに腐敗を極めていた。祐三はそこで令嬢の啓子と、看護婦の石渡ぎんという二人の女性に出会う。

🔸Database🔸
・邦題 :『暖流(1957)』
・原題 : ※※※
・製作国 : 日本
・初公開 : 1957
・日本公開 : 1957/12/01
・上映時間 : 94分
・受賞 : ※※※
・監督 : 増村保造
・脚本 : 白坂依志夫
・原作 : 岸田國士
・撮影 : 村井博
・音楽 : 塚原哲夫
・出演 : 根上淳、左幸子、野添ひとみ、船越英二、小川虎之助

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
岸田国士の同名小説の再映画化(前回は昭和十四年、吉村公三郎監督、佐分利信、高峰三枝子、水戸光子主演)今回は「青空娘」のコンビ、白坂依志夫が脚色、増村保造が監督した。撮影は「透明人間と蠅男」の村井博。主演は「駐在所日記」の根上淳、「九人の死刑囚」の左幸子、「地上」の野添ひとみ、「駐在所日記」の船越英二、南左斗子、それに品川隆二、叶順子。大映カラー。
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