暖流の作品情報・感想・評価

「暖流」に投稿された感想・評価

Ryosuke

Ryosukeの感想・評価

3.7
増村作品らしく周囲に流されず自立した女性が描かれる。「青空娘」でも用いられていた青空をバックにして大地に立つ人物の仰角撮影は、彼の描く自立した人物像と対応している。
三面鏡で心理的な葛藤を表現する。
左幸子が如何にフレームインするかということにこの作品のサスペンスが凝縮されている。 人々の思いはすれ違い、左幸子の直感が勝利する。
妙な歌を口ずさむドラ息子の船越英二も印象的。
録音が悪く、音がこもったり小さかったりしてセリフが聞き取りづらいのはちょっと残念。
「巨人と玩具」に不自然に長いショーのシーンがあるのと同様、本作にも全体からちょっと浮いている長めのミュージカルの撮影シーンがあり、テンポの良い増村作品の中に緩急を生み出している。
オープニング、エンディングの窓の開け閉めは洒落ている。
病気で余命いくばくもない大きな病院の院長は、火の車である経営、腐敗している職員たち(潮万太郎、杉田康ら)の是正、そして残された家族(野添ひとみら)たちの今後のことを、親代わりに育てて来た根上淳に託して世を去る
根上淳は病院の看護婦(左幸子)に協力を頼み、内情を把握し、様々な反対に合いながらも再建に取り組んでいく、、、

ラストカットが唐突で驚いた
この作品で一番印象に残ったのは左幸子!いつも元気!恋も一途にがむしゃら!こんなに明るい左幸子は初めて、なんか輝いていました
あなたはいつか必ず私の元に来る、待ち続けるわとか情婦でも2号でもいいの!
さらには根上淳が野添ひとみと結婚しても構わないと言い張る
盲目的とも言えるくらい凄い愛、信念を見せつけてくる
初登場シーンではヒロイン野添ひとみ対する悪役かな?とか思っちゃってたんだけど、見ていくとこちらのほうが実質ヒロイン
左幸子と根上淳が寝転がり抱き合い、ホースで水を掛け合うイチャイチャシーン良かったなー

野添ちゃんは最初のほうのお高く振舞ってる姿は良かった
反対に終盤のしおらしい姿はいまいちかなー
そんな姿も悪くないんだけど、グッとくるんだけど、前半の姿の方が好き

あ、あと叶順子もすごい脇役の看護婦として出演している!明らかに目を惹く美人が紛れてるのですぐ分かる、やっぱり美人ですねー

ストーリーのほう育ての親である院長の意思を継ぎ、骨身を惜しまず再建に取り組むんですけど、登場人物がみんなクセがあって一筋縄ではいかない、かといって根上淳や左幸子も完全ないい人ってわけでもない、いきすぎているところもあったりで、むしろ嫌われている側、ラストにしてもその努力は報われずみたいな感じ、でもお互いラブラブなのが救い

そんなに豪華キャストって感じの作品でもないんですが、名前を知らない役者さんもみんな良い味出している良作だと思います
つまらなくはなかったんだけど、中盤少しウトウトしてしまったのが悔やまれるw

そしてこのタイトル、暖流って何なんだろう、、、黒い画集でその対義語で寒流って作品あったけど、そういう意味なのかな?当時流行ったと思われる言葉よね?勝ち組的なやつ
そういう見方すると根上&左が暖流、病院関係者、野添らが寒流ってことになるのかなー

最後に、
今日は神保町シアターでの野添ひとみ特集最終日、今回は未見の野添ひとみ出演作品5本鑑賞出来て満足
連日雨が多くて出かけるの諦めかけてもめげずに見に行って良かった!
好きな女優さんなのでもっと出演作見ていきたいです!
こういう機会でもないとなかなか視聴可能なの少ないので、、、
野村芳太郎版を見たことがあるけど、あちらの方が背景を丁寧に描いていた気がする。
でもどっちにしろ、この話が何度も映画化されるぐらい面白いのか私には分からない。結末が切ないのがよいのかしら? 私が根上淳なら絶対気が変わらないよーと思う。
もちろん増村なので構図や人物の動きが面白くて、それだけで楽しいけど…

「夢みる女優 野添ひとみ」@神保町シアター
AS

ASの感想・評価

3.8
バキバキに決まりまくってる構図(カメラの位置)。
危ないひと一歩手前の左幸子の存在感。
安定の船越英二
菩薩

菩薩の感想・評価

3.8
広瀬すずの元ネタこと野添ひとみ、お団子ヘアーのシーンがまぁまぁ多くてかなり俺得な作品であったが、存在感としては左幸子の圧倒的完勝。病院の経営再建と創業者一族のいざこざ、天性のドラ息子っぷりを発揮する船越英二のクッソすぎるシャンソンでもなんでも無いシャンソンとメケメケハモハモソングが耳にこびりついて最悪な気持ちになる、組織も人間も一度腐り切ってしまえば、その立て直しは困難を極めると改めて感じる。真面目で実直過ぎるが故に、ことを成せば今度は厄介者として追い払われる根上淳と、真面目で実直に相手を思い続けたが故に愛する人を手に入れる事に成功した左幸子、けれど一歩間違えればイタイところでなく完全に犯罪の域のサイコっぷり。限りなく貞操観念がグレーな婚約相手を見限った野添ひとみの判断は至極当然なものであると思うが、高すぎるプライドは人生の邪魔となる、まぁ22歳で気づいたんならどうにでもなるよ、俺もうすぐ…33歳だもん…。ミシンで縫ってしまったという手でピアノを弾く野添ひとみ(だから治り遅いんじゃないの?)、そしてあのスプリンクラーに繋がっていたどこぞから引っ張って来ている水は果たして衛生的にセーフなのか気になる、関係ないけど最近「あちっ!」って耳たぶ押さえる人居なくなったよね。
ほし

ほしの感想・評価

3.5
受け不在の芝居と編集のためだけのアクションに飽きる。画面右奥から愛する男めがけて着弾(としか言いようがない)する左幸子!
あらき

あらきの感想・評価

4.5
「『暖流』の左幸子みたいだよね」と言われたことがあります…………
tarouman

taroumanの感想・評価

3.5
神保町シアター
文芸社会派ホラーとでもいうべきか。
病院再建という社会的テーマと昼メロ的舞台からチロチロと見え隠れする狂気。昔見たので定かではないがブルーベルベットを思い出す。何かがおかしい。
無論狂気の主役は左嬢ではあるが真っ当と思わせる根上淳も突然のどんでん返しでホースで水浴び。やはりどこかおかしい。
全編にわたって舞台俳優のような演出で左嬢も踊るような体捌き。メケメケハモハモの船越の怪演ぶり。カットもモダンで増村カラーとでもいうべき特徴的な配色。増村をもっと勉強しなければ。
紫色部

紫色部の感想・評価

3.5
2018.9.23 神保町シアター

上下方向へ幾度にも反復される階段は、二人で暗所の段差を駆け下りていくことにより初めてその関係性を成就させる。病院外にて野添ひとみが左幸子と会話をするシーンにおける手前/奥・下/上といった異様な構図性、男の前で左幸子の揺らすブランコ、船越英二による最低なドラ息子(最低なシャンソン!)、野添ひとみと三面鏡、根上淳と決別を果たす砂丘での横移動&ロングショット!
YUKI

YUKIの感想・評価

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てっきり野添ひとみがヒロインだと思っていたので驚いた。
左幸子 怖かった。脇役じゃなくてこのサイコが主役だと尚更狂気を感じる…
ラーメン屋でのお行儀の悪さが野添ひとみと対になっていた…
あと、この映画の船越英二は歌を作る場面とか凄く好きだったな
野添はどうなっちゃうの〜❓!!!
と思ったが彼女は就職して自分の道を行ったと思う。
丸山明宏登場でテンション上がった!!!
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