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ムーラン・ルージュのtorakoaのレビュー・感想・評価

ムーラン・ルージュ(2001年製作の映画)
3.7
ゴージャスなセット、意外性ある既存曲のカヴァーによるミュージカル。
映画苦手だった頃に、映画好きの方から「ミュージカルが好きなら観たほうがいいと思うなあ」と真顔で言われたのでレンタル。

ミュージカル場面は絢爛豪華といった感じ。MVとして観れば結構楽しめると思う。
ダイヤモンドイズベストフレンドからマテリアルガールに続くのはなるほどなーだし、ここだっけかな、ブランコみたいなので登場する演出もテンション上がった。
ニルヴァーナが使われてるのには驚いたが、以降割と使われてるようなので(『ザ・マペッツ』で同曲が使われてた)先駆けというかエポックメイキングな作品だったのかもなーと思う。

単一アーティストだのジャンルだの年代だのといった縛りはなく、ショーの場面として出てきたりもするので歌のこじつけ感は薄い。

今やうな重6千円で有名なロクサーヌの場面が凄く好きで延々リピートした記憶があるが、フィギュアスケートでボーカル入り禁止の頃からこの曲が使われることが多く、今ではすっかりスタンダードナンバーとなっている感。他の曲もよく使われる。多分起伏があったり華やかだったりドラマティックな音作りだからではないかなと思う。本人歌唱だとは思わなかったぐらい歌唱力高いしなー。

しかしながら、話は手垢がつきまくったテンプレだけでできてるみたいな感じでどんどん萎えていき、結構げんなりして観終えてしまった。

今考えると、オペラやらバレエやらも(好きな人には申し訳ないが)、曲いいなーどんな話だろ?とあらすじ見ると元々が古い作品ゆえか微妙なことが多いので、歌や踊りを演出するために、感情表現のためにストーリーがある、とでも思えばいいのかもなーという気もしているので、別に悪くはないようにも思う。
ちなみに私はカルメンの話はとても嫌いだが曲は素晴らしいと思うし、そういうのでも別にいいんじゃないかなーと。話がイマイチだから嫌い、でも勿論いいと思う。

ストーリーも使用曲同様に既存作品のカヴァーと捉えれば気にならなくなるかもしれない。

今観たら初見とは違う楽しみもありそうだしBD購入してあるのでそのうち観るはず。

レンタルBDに映像特典あったと思う。
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