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ザ・バーン 新型ウイルス感染のkuuのレビュー・感想・評価

3.0
『ザ・バーン新型ウイルス感染』
原題The Barn.
製作年2018年。上映時間95分。

マット・ブロア監督によるアメリカのサスペンスホラー映画。
出演はケン・サミュエル、オレガン、パイパー・リンカーン。

ハロウィンのクリーチャー(ブギーマン、ホロウジャック、キャンディコーンのかかしとかでる)映画として楽しめた2016年の『THE BARN』と混同させるために、今作品の2018年の原題『THE BARN』。
邦タイトルは珍しく『ザ・バーン新型ウイルス感染』と、まったくちゃうものにしてる。
今作品は、ゾンビ映画とシリアルキラー映画の奇妙なハイブリッドでした。
9.11のちょうど1年後に謎の病気が発生した別世界を舞台とした作品らしい(なんかようわかりません)。
その犠牲者をゾンビに変えてしまったものの、それは社会を破壊するほどにはならず、かといって穏やかに崩壊するわけでもないようでした。
しかし、病気の症状が出た人たちのためのキャンプがあり、連続殺人犯はバージニア州シュガーグローブで女性を餌食にしている絞め殺した後、死体を強姦して、リンゴの芯を女性の陰部に突き刺す。
ポリスは困惑し、地元テレビ局がレポーターのメリッサ・クロフォード(パイパー・リンカーン美人だけど殴られつくった目の青タンは笑えた、ラル・パーク・リンカーンの娘)を調査リポートに送り込んでも、誰も喜ばない。
やがて、シュガーグローブで起きているのは連続殺人犯だけではないことが明らかになる。
そして、ギル・ペリー(ケン・サミュエルズ)の納屋で起こっていることが何であれ、関係していることが。。。

今作品では、
『ギル・ペリーの納屋に隠された町の暗い秘密』
となんか秘密を煽る宣伝やったし観たが、しかし、10分もしないうちにそれは大体わかり、20分もしない明白になる。
その後、映画のクライマックスまで、その秘密は映画の中で何の役にも立たへん。
ほんでそれは、それまでこのことを示す証拠が何もないし、突然展開されたように見えちまう。
また、その説明もないんだなぁこれが。
ラスト数分でギルが口にする反政府的な陰謀論がそうさせるのであれば話は別やけど。
マット・ベウロワは監督として、雰囲気のある夜のシーンをいくつか作り上げてはいるが、オーレガン(ゾンビの1人を演じている)と共同執筆した脚本は、ありふれたドラマに重きを置いていることが多い。
ギルと彼の無口な弟アール(ヤニック・マジリ)の関係のようなものが、観てる側の興味を引きつけるのであるがそんなのを御座なりにしてる。
脚本家は2人ともフランス人で、もしかしたらフランス語で書かれていて、何か訳がわからなくなってしまったのかもしれへんなぁ。
今作品は、飽き飽きした2つのジャンルで何か違うことをしようとしているんはわかるが、残念なことに、この作品はそれらを適切に結びつけることができず、バラバラなまま終わってしまって、個人的には嵌まりませんでした。
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