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ゴーストバスターズ/フローズン・サマーのkuuのレビュー・感想・評価

3.7
『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』
原題 Ghostbusters: Frozen Empire
映倫区分 G
製作年 2024年。上映時間 115分。
1980年代に世界的ブームを巻き起こした映画『ゴーストバスターズ』シリーズの第3作として2021年に製作された『ゴーストバスターズ アフターライフ』の続編。
キャストにはポール・ラッド、マッケンナ・グレイス、フィン・ウルフハード、キャリー・クーンら前作のメンバーや、80年代版のビル・マーレイ、ダン・エイクロイド、アーニー・ハドソンらおなじみの顔ぶれが集結。
『モンスター・ハウス』のギル・キーナン監督がメガホンをとり、前作で監督を務めたジェイソン・ライトマンがキーナン監督とともに脚本を手がけた。

真夏のニューヨーク。
日差しが降り注ぐビーチで大勢の人々が海水浴を満喫するなか、海の向こう側から突如として巨大な氷柱が大量に現れ、街は一瞬にして氷に覆われてしまう。
ゴーストバスターズとしてニューヨークの人々をゴーストたちから守ってきたスペングラー家は、その元凶が全てを一瞬で凍らせる『デス・チル』のパワーを持つ史上最強のゴーストであることを突き止め、事態を解決するべく立ち上がる。

新作『ゴーストバスターズ』は、ユーモア、ハートフル、超自然的なスリルを織り交ぜ、オリジナル映画の遺産を尊重しながらも、未知の世界へと大胆に新たな道を切り開いて描いてんのちゃうかと個人的思いますし、楽しめました。
ニューヨークが冷てぇ氷のような超自然の脅威にさらされる中、新時代のゴーストバスターズが立ち上がる。
今作品では、おなじみ懐かしきキャラと斬新なキャラを織り交ぜながら、決断力と愛らしさを併せ持つ新キャラたちを登場させることに成功している。
彼らのダイナミックな交流と人間的成長がこの物語の核心であり、妖怪アドベンチャーに笑いと深みを与えていました。
冬のニューヨークを舞台に、絵のように美しく、それでいて心を揺さぶるアクションが展開され、特殊効果チームは、恐怖と同じくらい美しい幽霊現象を作り出し、『フローズン・エンパイア』をエエ目の保養にしていましま。
物語は、過去への敬意と独自のアイデンティティのバランスを見事に保っていたし、ファンをワクワクさせるイースターエッグやカメオ出演を通じて、今シリーズのルーツを巧みになぞりつつ、魅力的な新悪役や、遺産や仲間意識といったテーマを新鮮かつ魅力的な方法で探求するストーリーを導入していた。
しかし、欠点がないわけではない。
時折、プロットが過密に感じられ、あまりにも多くのストーリーラインとキャラ・アークを両立させようとしているため、物語の本筋から外れてしまうことがあったし、加えて、ユーモアは概してうまくまとまっているが、いくつかのジョークは的外れで、強引に感じられたり、シーンのトーンとずれていたりと感じたかな。
とは云え、今作品は、『ゴーストバスターズ』の世界に加わった作品として嘉賞いたしやす。
オリジナル作品が愛される理由となったエッセンスを見事に捉えつつ、新たな領域にも果敢に挑戦しているし、その結果、合わなきゃかなり反発を食らいそうやけど、合致したなら親しみやすさと斬新さの両方を感じる映画となり、心地よいノスタルジアの旅とエキサイティングな新しい冒険に浸れるんかなぁと。
個人的には今シリーズの大ファンとまではいかないが、また、新規ファンでもない中途半端な鑑賞者ですが、十分楽しめました。
ゴーストバスターズ・サーガにはまだたくさんの命(と死後の世界)が残されていること、そして時には、暖かさを見つけるためにはヒューヒューと寒さ(ゴーストバスターズ/フローズン・サマー)を凌ぐ必要があることを証明していました。
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