伏見の剛力

僕らの世界が交わるまでの伏見の剛力のレビュー・感想・評価

僕らの世界が交わるまで(2022年製作の映画)
3.5
ジェシーアイゼンバーグ初監督作品であの一癖も二癖もあるA24ということは葛藤しますよジェシーアイゼンバーグだけどもA24だしな〜と、でも捲し立てる面白い演技する彼が好き嫌いがはっきり分かれるA24でどんな作品を作るのかジョナ・ヒルのミッドナインティーズ的な青春映画なのか?先日A24配給のレッドロケット見ましたがアレは落ち目のAV男優のキャラが良すぎて会話にのめり込んでしまいましたし本作はエマストーンもプロデュースに絡んでるということで哀れなるものたちに続いてA24でもいけるだろとええ〜、昨年のストライキのせいで今年は作品なんて選んでる場合じゃないんですよ映画館に行きたいですからね。

まず びっくりしたのがストレンジャーシングスでおなじみのフィン君がどんどん彫刻顔のイケメンに急成長していてゴーストバスターズの時よりも鼻高くなってない?君とまさに本作のミュージシャンストリーマーにうってつけの配役となっていて志磨遼平みたいになってましたからね。

このフィン君演じるジギーが僕はフォロワー2万人でスパチャ貰えてるんだ認証バッチもあるよと口を開くたびにアピって来るんですよ。

非常に 将来有望だとは思いますが父母息子の三人家族で1番立場がデカく映っていて父親は年取って丸くなったのか育児は母親任せっぽくて母親のジュリアンムーアは家庭内暴力の被害者の駆け込み寺シェルターで働いてるからか息子に対してストレートに物言いできないなんとも奇抜な家庭内環境であります。

息子がスパチャで何十万稼いでるならまだしも一週間に一回の配信で数千円で親は息子の凄さには無沈着であるにも関わらずジュリアンムーアの相手の表情を伺いながらも探り探りに意見するぎこちなさにイライラしますねどういうパワーバランスなんだと。

シェルターで働いているからこそ 子育てに一層 力が入るんじゃないんですかね仕事場でも年下と距離を置いているように見えますし単純にコミュ障なんでしょうか母親のあのたどたどしさのバックボーンを描いてほしかったですね。

息子は若いですし2万人フォロワー獲得できたのはある程度の才能や運もあるでしょうが母親と似てコミュ障の側面があり事あるごとにフォロワー自慢や自信過剰に僕は天才だ金持ちになると豪語していてこれ疑問なんですが若いインフルエンサーの人でコミュ障の人っているんでしょうかこのネットの時代に。

そりゃ完璧な人はいないでしょうがいくらなんでも息子の空気の読めなさがフィクションとはいえ絶妙に悪意がありほんとはわかってるんだろ?お前とわかってやってるんだったらまだ許せますよ考える力があるんだから。

この息子さんはどうやらわかってないようですね、そんなコミュ障息子が歌で2万人フォロワーがいるんだったらただの運でここまで来たのか、でもジギーの歌に惹かれてフォロワーが増えたのも事実ですからじゃあやっぱり才能があるんじゃないのか。

でも学校では友人にこいつは天才と言われるくらいで話題にはなっておらずなぜかアジア圏特に中国人のフォロワーが多くなぜ英語の歌なのに?メロディが中国圏に刺さるのか?なぜとここの説明がないのでようわかりませんでしたねジギーの凄さと家庭内のポジションの理由が。

息子はある女の子に恋をして母親はシェルターに避難してきたとある母親の息子に自分の息子像を押し付けるというこれまたいたたまれない展開になってきましたよ。

息子の女の子に対しての猛アタックが私からしたらなんでこのネット時代にフォロワー2万人もいて的外れな言動するかねとネットで調べたり培われたりしないのかね?コミュ力ってものはええ〜?早速見透かされていましたからね女の子に。

ジュリアンムーアも他人の息子に意見を提案する時なになにしたらいいんじゃない?否定されるとそうよねそう、でもなになにしたらいいんじゃない?また否定されるとそうよねそうそうとそんなお節介おばさん止まりでシェルターの長が務まるのかね?おお〜と良い意味で言えば職業や実績の型にはまらない人物像がどこかリアルでしたねえっあなたほどの人がそんなこともわからないのっつうあるあるが。

これ2022年の映画なんですね、なんでジュリアンムーアアカデミー賞取らなかったんですか。

1番何が面白いって息子と母親がジェシーアイゼンバーグなんですよ2人いるんですよジェシーアイゼンバーグがジェシーアイゼンバーグ節炸裂ですよ、もう捲し立てて的外れも甚だしく絶妙に噛み合わない会話を聞いてる聞き手の顔、もうやめてくれ〜しっかりDNAを受け継いでますよ息子さんはハァ~。

父親言ってましたからね君らは自分ばっかだなと。

そんなこんなでこの映画のタイトルが表す意味とは、上映時間も短く サクッと観れるんですが上映中マスクの下でずっとアヒル口でしかめっ面でしたよ私は。
伏見の剛力

伏見の剛力