【第74回エミー賞 ノンフィクション番組賞他全5部門ノミネート】
大手マッチングアプリであるTinderで詐欺を働く"サイモン・レヴィエフ"についてのドキュメンタリー。
ダイヤモンド会社の御曹司と名乗り次々に女性から金を巻き上げていくサイモン、しかしやがて事実が露見し女性たちからの復讐がはじまる…
ドキュメンタリーとしては軽すぎるとは思うけど、リアリティショー的なエンタメとして楽しめた。これを観て、顔を知らしめることに意味がある。
女性たちの勇気ある告発に対する世間の反応が残酷。日本でも他人事では内よね。実際そういうこと言う人けっこういるし。某レイプ事件の被害者に対する暴言とか。
最後の被害者であるオランダ人アイリーンがグッジョブ!女性たちが連帯し、仕返しをするのが爽快。
しかしそれだけでは終わらないのがこの事件。詐欺罪ってそんなに軽いのね…
彼がしたことは凶悪そのものだし、今もセレブ生活しているなんて胸くそすぎる。でも彼は氷山の一角なんだろうなぁ。
自転車操業で複数の女性を騙しながら豪遊するのって単純に疲れないのかな?普通に働いた方が割がいいのではとか思っちゃった。
あまり深刻にならずに少しユーモラスなラストがおもしろい。
でもまあリアルでも出会いがあるだけ異性愛者は羨ましいよ。ゲイの世界では二丁目に行くかマッチングアプリの基本二択だからね。常に騙されるかもという不安と闘ってるよ。