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イラックスのkuuのレビュー・感想・評価

イラックス(2022年製作の映画)
3.7
『イラックス』
原題Erax.
製作年2022年。上映時間15分。

魔法の本からぬけ出してきたモンスターたちが大暴れ。オパルおばさんとめいっ子のニーナが、力を合わせてモンスターたちに立ち向かう。ちょっぴり怖い短編映画。

オパルおばさんがめいっ子のニーナの家に泊まった夜、2人は思いがけず、絵本の中から想像を絶するほど恐ろしい生き物を解き放ってしまいます。
神話に出てくるような危険なヤツらは、本の中に戻さなきゃ。。。

今作品で連想すんのは、
『グーリーズ』(1985)、『クリッター』(1986)
んン~『グレムリン』を『マペッツ』と掛け合わせた感じかな。
いやいや、若者向けのファンタジー映画『スパイダーウィックの謎』(2008)ってとこかな。
面白いパフォーマンスでサクッとさくさく見れて、今作品製作者は『セサミストリート』カーミット・ザ・フロッグとか、クッキー・モンスターをこよなく愛してるんやろなぁと。
今作品は、比較的単純な前提ながら、ほど良い笑いを生み出してます。
奴らは怖すぎることなく、それでいて脅威のモンスター。
怖いというよりずっと面白い。
奴らは何故小さなベストを着てんのかとか、どっから来たのか、あのかいらしいオートバイはなんやねん。
いずれにせよ、このモンスターたちは陽気で、彼らのユーモアのセンスは、このショートフィルムで過ごした15分間を豊かにしてくれました。
今作品は、色んな感情を短い中で巧みに表現しているし、長編映画としても素晴らしい作品になるんちゃうかな。とはいえ、ニーナの頭の良さがこの作品を救っていますし、満足していますし、また、あのBGMは小踊りたくなるようなもんで、この奇妙なモンスターたちの謎とよく合ってました。
んでまぁ、今作品はエンタメ性があり、そのアイデアも的確で面白かった。
エンディングが少し急ぎ足で、ラスボスが少しアホらしさは否めないが、大人もきっと笑える瞬間をいくつかは見出だせると思います。
kuu

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