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UTAMA ~私たちの家~のmingoのレビュー・感想・評価

UTAMA ~私たちの家~(2022年製作の映画)
3.7
荒れ果てた広大すぎる土地に家の中の定点カメラのギャップが印象的、編集にMonosのプロデューサーのエプステインが居て南米のベテランスタッフが集結し渋い一本を仕上げた。昨年のYDIFF「カマグロガ」しかり終わりゆく土地に関するドキュメンタリー(本作はテイストのテイだが)はそれこそトラスオスモンテス時代に比べてもだいぶ増えた印象で本作もまた然りでボリビアの高地にある小さな村が死へと向かう話。干ばつに見舞われひび割れた土地をリャマと共にただひたすらに歩き水や生命を探し求めるが運命に争うでも無く生と死にただ寄り添うビルヒニオとシサの老夫婦。せきは止まらないし、山のてっぺんにのぼり翼と足を畳んで真っ逆さまに落下し岩に当たって死ぬ無用のコンドルと同じだと説くビルヒニオの死への覚悟は観るものを揺さぶる、そして受け継ぐ孫のクレベル。亡くなったときのカラフルな石のアップが素晴らしい。これで天国で石長者になれたね

skipシティ③
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