肉浪費Xアカウント復旧無理ぽ

キル・ボクスンの肉浪費Xアカウント復旧無理ぽのレビュー・感想・評価

キル・ボクスン(2023年製作の映画)
3.8
韓国のレジェンド、ファン・ジョンミン、"侍ソウル"を持った伝説の、拙い前座となる(いいのか日本?いいんだな日本)
ママは伝説の現役(企業)殺し屋。韓国の『キル・ビル』、企業案件はやっぱり韓国!キムチ味❗たまらないぃ

三大韓国レジェンド俳優たちのレクイエム…に見せかけた愛の終焉(一人は添え物よw)

韓国版『キル・ビル』と言っていますが、あくまでガワの
"暗殺団(殺し屋企業) 対 ひとりの女"
でインスパイア&オマージュに留まっているだろう、"一大ジャンル・アクション"になっております。
それに加え、ひとりの女ならず、一人の"秘密のお仕事お母さん"という「親子物語」のグラデーションが"二層のジャンル"がひとつなって楽しめる映画になっています。

Netflix内でもみんな大好きマッツ・ミケルセン主演『ポーラー 狙われた暗殺者』も彷彿とさせますし、『キングスマン』、『ジョン・ウィック』シリーズ筆頭に殺し屋集団(企業)を描きながら仲間に付け狙われるという"非業・非情の一対多"となるのが大体のお決まり。
でも韓国映画だと、その"血も涙もない"展開に拍車がかかるというか、気の合った他所属、後輩のいつもの居酒屋感で和気藹々としているのに、そこは殺し屋。己の利害で一瞬で命の取り合いとなる、"ドタバタコメディ(韓国映画用語:ドチャクソ)と緊迫の殺し合いのちょうど間"のような異様な空気となるアクションもたまらない!また、もはや「トイレアクション」は韓国映画が独走状態じゃないか?というキレのあるアクションも備えていて、本当に"バラエティに富んでいるアクション"なのです。

個人的称賛する要素の1つとなってるのが、殺人のプロ、天才だからこその"アクションの脳内シミュレーション&ミスリード"のシーン。
このほぼ超能力みたいな演出シーンってタイトルが失念してしまってますが、ハリウッドでもNetflix内でも確かあったような別段斬新でもなんでもない演出なんです。
でもこの能力って、使いようによってなんでもアリのような大味な空気になるし、大きくテンポを崩す"またかよ…"なスタイリッシュアクションから遠ざかるものになりがちなんです…
でも今作では、あえてそのマイナス点がプラスに転じてるような手応えを感じたんですよね。ラストバトルなんか、ほぼ『マトリックス』みたいなサイバー感が出て"スタイリッシュ"が成立していました。

それに、ボクスンとなる少女が大暗殺企業の代表となる殺し屋と邂逅する回想シーンが、韓国映画"らしさ"の極地でたまらないんですよね!
韓国お得意の"闇深"要素となるのですが、あそこで満面の笑みを繰り出して業界入りするような経緯は別にハリウッド映画でもありそうなやり取りではあるんです。
でも、ただの"サイコ"とは違う、韓国の下地から滲み出されるような"ヤバさ"の説得力を産みだせるのは、もはや"韓国映画オンリー"なのではないかと錯覚するほどの魅力を放ちます…

『新感染半島』で強烈な印象を残しNetflix内でも『D.P. -脱走兵追跡官-』(未見)で再見した方も多いだろう、ク・ギョファン
インターンの才能ある(殺しの)新人を演じたイ・ヨンさんも『D.P.』出演に、残忍な男役を演じたらしい『未成年裁判』(未見)とNetflix内で続け様に出演している注目株。
というか、今やほぼ全員がNetflix独占配信作に出演しているという"Netflixユニバース"状態というねw(ただ言いたいだけ)

なんといっても"韓国のいとうあさこ"こと主演のチョン・ドヨンさんが齢50にしてアクションヒロインを演じていて、大々的にアクション女優になるのは『メモリーズ 追憶の剣』から8年ぶり二度目??の大挑戦となるわけです。
さすがに一級品のアクションを期待すると、年齢・性別の限界からか裏切られる部分もあるにはあるのだけど、述べたようにそう感じさせない
若い頃からアクション女優として名を成したミシェル・ヨーさんと並べるのは反感があるやも知れませんが、"世界的な流れ"としても『エブエブ』のように中年女優が"アクション女優"として脚光(話題)を浴び、"セカンドキャリア"みたいな契機となるハリウッドの流れと偶然ながらリンクしてるのも好印象。(そういうとこだぞ、邦画よ…)

ただもう一歩絶賛評価に踏み切れなかったのは、親子物語が主軸がゆえの後日談ですかね…
あれは、なきゃないで叩かれる要因にもなりますが、人によっては"蛇足"となるのではないかとw
要するに締まりとして足らないんですよね。あれを描くことにより、さらに爆発的に"今後が気になる"疑問点を生じさせたと思うのですがどうでしょう?

ただ一言、「私も」があれば良かったかな、と😉(何とは言わない)