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彷徨う魂のbluestarのレビュー・感想・評価

彷徨う魂(2022年製作の映画)
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動物虐待事件に対する量刑の軽さを問題提起する映画で、「動物愛護法」というドキュメンタリー映画とセット上映された作品とのこと。
見放題ではそのドキュメンタリーも観れるようです。

映画のテーマを知っていて見始めたものの、全体としての仕上がりにツッコミどころがたくさん。
そして、内容が実際にあった虐待事件を元にしただけに観て気分が悪くなります。
内容が内容なだけに仕方ない面もありますが、そこじゃなく、写真や曲や画面キャプチャの見せ方や、編集、描写、もう少しなんとかならなかったかな。

ですが、幸せに暮らす仲の良い夫婦が、事件を機に壊れていく様子は、そこまで酷評される程ではなかったです。
メインキャストの演技も悪くはない。
ただ仕上がりがこうなってしまっているので残念。

法律では、動物はモノとして扱われていて、たとえどんなに酷い虐待事件のニュースが世の中を震撼させたにしても、刑事裁判では器物破損程度の執行猶予付きの軽い刑にしかならなかった。という事実を世に知らしめ、法の改正を訴るために作られたという点では、1人でも多く鑑賞して知られたなら成功なのだろうとは思いました。

実際再犯しないよう、更生のための教育がしっかりされないと、反省していない犯人をただ野放しにするんじゃ、治安が悪くて安心して暮らせないですね。
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