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ビリーブ 未来への大逆転のbluestarのレビュー・感想・評価

ビリーブ 未来への大逆転(2018年製作の映画)
3.9
アメリカで性差別撤廃に向けて長年貢献した連邦最高裁判事、ルース・ベイダー・ギンズバーグの自伝映画。

1950年代のハーバードには、まだ女性が少なく、女子トイレさえ無かったらしい。

そんな時代にルースは早い結婚をしたため、ロースクールでの生活は家事育児に加え、家事に協力的だった夫の癌発症により看病まで担うハードな生活を余儀なくされる。
それでもしっかり両立して優秀な成績を残したというのだから、なんとも根性ある人ですね。

せっかくそこまでして弁護士になる努力をしても、弁護士としての就職先は女性というだけで見つからない。
自身の身を持って、この性差別を無くしたい、未来の子供たちに残してはならないという気持ちが強くなったのは理解できますね。

映画は小柄で意志の強そうな顔立ちのファシリティ・ジョーンズがピッタリ好演していました。

旦那さんが彼女の良き理解者で、成長した娘も母に似て意志の強い子で、苦境に立つ母を頼もしい言葉で支えるステキな家族なのが良いですね。

今の暮らしがあるのは先人達の努力のおかげ。
日本でも医学部入試問題や、高校入試の男女の合格点の乖離問題など、まだあちこちに性差別が見られるのは、声を上げる人が足りなかったからなのでしょうね。
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