誘われて無ければ映画館まで足を運ばなかったであろう作品でしたが、観て正直良かったです。
二ノ宮くんはじめ、役者さんの演技力で
それぞれのキャラが立って、とても感情移入しやすかったです。
感情移入しすぎで久々に大泣きしました。
前知識なく観たので、ワンコの名演技には驚きと感動がひとしおでしたが、
あのシーンの状況が実話だったというので、あとからまた感動しました。
幸せな家庭を持つ主人公が、シベリアで抑留され10年もの過酷極まる日々の中、希望を捨てずに仲間の日本兵達を励まし、信念を曲げ無かった山本幡男という実在の人と周囲の人々の事実に基づいた話です。
ハンカチ必須です。
余談が続きます。
二ノ宮くん主演、ケンティ重要な役どころと、ジャニーズ勢参加の作品でしたが、ジャニオタさんの動員力は物凄いもので、シェークスピア劇でも、暗くなりがちな戦争映画でもファンはついて行くのがスゴイです。
平日ながら、若い女の子が多かったです。
そうやって、アイドルのおかげでいろんなジャンルに関心や知見を得られるって、なかなか良いことかもしれません。
この映画を観れば、ともすると反共的になりそうな感じではありますが、戦争とはそういう悲劇が生まれるもので、終戦後にこんな酷い事が有ったと言うのも事実ですが、戦中には日本だって非人道的なことを多々して来た訳なので、短絡的に、ソ連は酷い、日本兵は気の毒、日本人の精神素晴らしい!とはならないで、とにかく戦争はダメってことが観た人の心に残ったと思いたいです。
山本幡男さんの精神は素晴らしかった!
と感じられれば、戦争を認めたりすることは無いはずですね。
家族愛も重要な面且つ軸ですが、描写時間的にはやっぱり抑留生活の残酷さを丁寧に時間を割いて描いていたのは良かったです。
そしてやっぱり、ワンコが良かった☺️
以下はこんなことが有ったというメモですが、
この日は、映画の良いシーンで無音になった時に、隣のスクリーンの観客誘導の声が外から聞こえてきたのは頂けなかったです。
映画鑑賞中にそんなことがあるのは、記憶に無い位なのでそこは残念でした。