ホアキン・フェニックスが主演というので、観て来ました。
甥っ子との暮らしを始めるということらしいので、クレイマークレイマーのような感じか?、はたまた全編モノクロームというので、ロードムービー調か?と予想していたらどちらとも違っていました。
主人公がラジオの取材で複数の子ども達にインタビューしている映像が多く使われています。
その場面の多さから感じるのは、甥と叔父の交流を主題にしながらも、
現役の子ども達から、子どもの気持ちを忘れてしまった主人公や観客が、彼らのピュアさや賢さにもっと目を向けてみようというメッセージだったのかな。
物語とはいえ、ここに出てくる子ども達は自分の考えを言葉で表現するのが上手で、ハッとするほど賢いです。
甥っ子君は9歳の男の子。
髪がクリクリしていて、可愛らしい。
小学3年生位はギャングエイジとも言われますが、自我が強くなり生意気な面と、子どもらしい甘えん坊な可愛いところが交錯していてただでさえ難しいうえに、両親と離れて暮らすことになったのだから、尚更不安定な精神状態なのでしょう。
主人公は翻弄されますが、ホアキン演じるジョニーはとても優しく彼を理解しようと頑張るのが良いです。
無音の場面がほぼ無い映画で、ちょっと説明過多なところが、アメリカ映画だなとは思いましたが、良作でした。