スクラップ工場で働く2人の男があることをきっかけに、壊れていく話。
2人の男のうちの一人、主役が足立智光。中年独身で浮かばれない日々を送っている。そして、上司の高橋努にいじめられる。
その浮かばれない男、足立智光が、あることをきっかけに自らの殻を破り、世に浮上してくる、もう一人、玉置玲央は妻と幼い子が一人。こちらはそのあることをきっかけに世から沈んでいく。
逃亡、新宗教、暴力などのエッセンスを含みながら物語は終盤に向かい走る。壊れていく者たちがどのように世の中に扱われるか。いや、壊れる前と何がちがうのか。
ちょっと長めの映画です(120分少々)。足立智光さんの演技が肝ですね。もっと壊れる姿を見たかったのでちょっとマイナス。音楽がちょっとうるさいですね。音が大きいとかじゃなく、前に出すぎる。静かな方が狂気を感じ安いと思いました。これはあくまで個人的な感想ですが。それが気になり始めると、ちょっと冷めました。