邦題より原題かなぁ。母との話よりも4人兄弟の物語で、しっかり者の長男 お調子者の次男 問題児な三男 そして主人公の四男とキャラクターはある意味テンプレっぽくはあるけど、特に長男と次男が個人的に好きだったかな。
僕自身 男2人兄弟だし父親いなくて母親が病気でという所まで同じで、思ったより感情が揺さぶられたな〜。母親を自宅で看取った方が幸せだったのかなとか、もっとできることあったのかな〜とか。
兄弟4人のことをママはちゃんと見ているというのはその通りと思う。そうやって残された人達は前を見て進むしかない。
人物の表情、特に主人公のヌールの顔がクローズアップされる映像が多くて、でも心情がうまく表現されてて想いが伝わってくる。ヌールはオーディションから選ばれたらしいが、素晴らしい演技だった。
さっきのママが見ているということも合わせて、視線視点に何となく拘っているのかなぁ。女子と並んでスイカ食べてるシーンは視線全然合わせないし。ラストのヌールの視線よ。
音楽要素は思ったより多くはなく、あとは三男のキャラは少しやり過ぎ感あるけど、南仏の空気感や兄弟の緩やかな絆が見えて、鑑賞後に爽やかさを感じるような映画でした。
