開始30秒で、もし殺されたらという質問に「追悼映画みたいじゃないか。ロシア人へのメッセージは2本目の映画で話すよ」と始まって心を鷲掴みに。
そしてドキュメンタリーだけどものすごい展開があり、『映画のような』クォリティで素晴らしい。映像もスマホも使いつつ、様々な場面のリアルな臨場感が伝わってくるし、ニュース映像なども巧みに使われていて映画のようにライブ感もあり。夫婦だけの時と人前で雰囲気が変わるのもリアリティの中に自然さがあって良かった。
録画していたけど未視聴だったが、訃報を聞いて視聴。もっと早く観ておけば良かったな...。肝が据わってるというか、自分が逮捕される(＝死の可能性)ことも顧みずロシアに戻る。裁判所でもピースしたり、まさにナワリヌイ氏本人が言うように「恐れるな」を地で体現しているなと。
この人がリーダーなら、権威主義とは隔絶されそうだなと期待感ものすごく高まる。
彼が言うように行動しなくてはならないんだろうな。行動するから多くの人が支援したくなるんだと思う。
そしてナワリヌイという名前を決して口にしないプーチン大統領がとても滑稽。意識し過ぎているよね。真逆の2人だな。
人間的に非常に魅力的で行動力溢れる人物が亡くなってしまった(殺されてしまった)ことは本当に残念でならない。Wikiによると特殊な刑務所で11回も懲罰房に入れられて、殺しにかかってたんだろうことは想像に難くない。それでも「恐れず」「諦めなかった」んだと思うし、ユリヤ夫人やチームはこれからも戦うんだろう。
この映画を多くの人に観てもらって、知ってほしいなと思う。
