ぐち

リバー、流れないでよのぐちのネタバレレビュー・内容・結末

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

随所に工夫が凝らしてあって設定はすごい面白かった。2分という短い時間でループする設定とか、1人じゃなく全員がループしてその認識を共有するのとか、「初期位置」とか用語使ってメタな反応とか理解が早い展開とか。
ループに馴染むのが早い従業員も、日本のサラリーマンらしくて面白い。
「こんな時間がずっと続けばいいのに」という素朴な願いが本当に影響を及ぼすのも(そして実際の原因はそんなロマンチックなものじゃないのも)そこから派生して現実の人間関係に影響を及ぼすギミックも上手い。

ただ、ミコトちゃんがぜんっっぜん合わなくてな…これは個人の感覚です…
なんでこういう話に出てくる女の子って告ってもない男に彼女面するの〜????昔っからそういう女の子キャラ(少年漫画のヒロインに多い)苦手で…てか、そういう女の子キャラが男の子に嫉妬する様子に気持ちよくなる(だから出してる)男性作者が無理で………
付き合ってさえいれば…!付き合ってる設定さえ入れとけば大丈夫なのに…!!!
付き合ってさえいれば、相手が遠くへ行くことに反対するのも、なんで相談してくれなかったって怒ってもおかしくないのに…
付き合ってたとしたって相手の人生を縛る権利なんてないけど、それにしたって付き合ってもない女に「私まだ納得してないから!」とか、いや何故お前を納得させなきゃいけない…完全なる他人なのに…自分が話がしたいって言うから男の子がじゃあ話そうかって言えば「なんか話題振ってよ」とか…なに…むり…
たとえ両思いだろうというお互いの認識があったとしてもよ。
作者さんはこういうちょっと振り回す系の女の子が好きなのかな…?
声もなんかキンキンしててイライラしちゃった〜〜

いや多分、今回この2人を正式なカップルにしなかったのは逃避行の初々しさをやらせたかったからなのは分かってるんだけどさ〜!ミコトちゃんにミリも好感を抱かなかったせいでその逃避行シーンも感情が「無」

わざわざ本館の3階を作戦会議場にするのも、料理長が余計なこと言って1ターン無駄にするのも、面白いと言うよりイライラしちゃってキツかった…これは私がイラちなせいですね…すいませんね…
最後、ニチアサ特撮みたいになるのもなんだかな…と一歩引いて見てしまった(最初からあのパトロールの子のアニメっぽい衣装は悪い意味で気になっていたが…)

総じて、設定やプロットは面白いんだけど絶妙に私に合わなかった。not for me
という思いです。
劇場ではたくさん爆笑が起こっててそれは良かった。

あとこれは素朴な疑問だけど、京都が舞台でヨーロッパ企画の人たちも大体関西の人だと思うんだけど、演者さんが一切関西弁を喋らないのはなんでなんだろ。キャラとか演技で選んだから方言話す人がいなかったのかな?関西が舞台なのに関西弁喋らないから(ミコトちゃんやお客さんは外部から来てるかもしれんけど、女将さんとか番頭さんとかは地元の人じゃないのかな〜)ちょっと気になった。
ぐち

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