ぐち

ハミルトンのぐちのネタバレレビュー・内容・結末

ハミルトン(2020年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

現地行きてぇ〜〜〜〜!!!!!!
日本でやってくれないかなと思ったらコロナ前の状況でニューヨーカーでもなかなかチケットが取れないと知った。まじか。ぜったい生で見たい。

ほとんど前知識なしで見たので初っ端から言葉の洪水で、爆速で話が進んでいって振り落とされるかと思った。韻踏まくってるし字幕は文字数制限あるし、これ翻訳大変だな…!!今作がディズニー+に登場してからも長らく翻訳されてなかった理由の一端を見た…

アーロン・バーとアレキサンダー・ハミルトンの関係は『アマデウス』を思わせて……私はアマデウスでサリエリにハマった女…お察し下さい…
まぁサリエリはバーよりかは信念あったと思うが(史実はともかく作品内の描き方としては)
ジョージ・ワシントンのキャラ造形に関しては出来すぎてて、アメリカでワシントンは相当崇拝されてて茶化すの禁止な感じなのかな…と思ってしまった。事実として高潔な人なのかもしれんが。この作品の中で浮いてると言っても良いくらい良く描かれすぎて逆にちょっと冷静になってしまう。

ハミルトンの不倫暴露に関してのあれこれは、「ふざけんなよテメー全然自分に主導権あったのに何が『私に選択肢はなかった』だこの野郎この時代の女性の方がどんだけ選択肢がなかったと、、それなのに自分の保身と誇りとやらのためにイライザの不名誉も巻き込んで暴露しやがって全部自分のためじゃねーか💢💢」
ってキレてたんだけど直後のイライザの歌で全部言ってくれてスッキリした笑。と同時にさすが現代の作品だな…と安心した。

アレキサンダー・ハミルトンは人々から讃えられ後世に名を残してるけど、それを支え彼の名を残すことに尽力したイライザの名前はどれくらい残ってるのかな…(ゴッホの絵が後世に残ったのは弟テオの妻が後年尽力したから、というのを思い出した。テオの尽力ももちろん多大なんだけど、彼は兄の死後すぐに亡くなってるからね…)
と思ったんだけど最後の最後の歌で、ああそういえば彼女もまた「ハミルトン」だったと思い出す、そんな構成にスタンディングオベーション。
今作のタイトルが『アレキサンダー・ハミルトン』ではなく『ハミルトン』の意味よ…
ぐち

ぐち