このレビューはネタバレを含みます
本当に『怪物だーれだ』って話だった。
脚本がめちゃくちゃ上手くて、まんまと堀先生への嫌悪感も星川くんの不気味さにもミスリードされてしまった。
点数の大部分は脚本の巧みさによる面白さ。
人は自分の見たいように物を見るし、人から見た他人なんて本当にごく一部。
主人公の亡くなったお父さんの真実がさらっと開示される軽さの中のえげつなさも良かった。
心から息子を愛して1人頑張って育ててるお母さん、適度にママ友もいて外で働いてて、作中一番まともに見える彼女が、もしかしたら一番息子を追い詰めていたのかもなと思えるのが切ない。
しかし堀先生に関しては完全にとばっちりなのはどういうことなんや。。。彼の真実だけ上手くストーリーに絡まってない気がしたんだけど何か見落としてるかな。本当に子供達の気まぐれで嘘の証言されたの？？アンケートで全員が堀先生を悪者にするとかあり得るのか？？
最初は星川くんがサイコパス的なキャラで、なんか悪い噂を流してて堀先生を陥れようとしてるのかと思ったけどそんなことはなかったから余計アレはなんだったのかと…
クライマックスで嵐の中主人公宅に来て、「先生間違ってた！」って叫ぶけど何を間違えたんだろ…？
主人公のクィア性について宣伝で全く言及してないことに批判があったけど、クィア映画かと言われると微妙な気もする。まぁ重要な構成費要素ではあるし、クィアだからこその主人公の苦悩で疎外感があるのは間違いないんだけど。クィア要素をネタバレ要素（驚かし要素？）にしてるかと言われればそんな感じでもないし…
たくさんある重要な要素の一つという感じかな？
